トップへ

シム・ウンギョン×松坂桃李W主演『新聞記者』 権力に対峙する記者描く

2018年12月05日 12:01  CINRA.NET

CINRA.NET

左からシム・ウンギョン、松坂桃李
映画『新聞記者』が2019年に公開される。

映画『かぞくのくに』『あゝ、荒野』などを手掛けた河村光庸プロデューサー(株式会社スターサンズ)の最新作となる同作は、東京新聞記者・望月衣塑子のベストセラー『新聞記者』を原案にした作品。政権が隠そうとする権力中枢の闇に迫ろうとする女性記者と、理想に燃える公務員の道を選んだ若手エリート官僚の対峙や葛藤を描いたオリジナルストーリーだ。

主演を務めるのは『サニー 永遠の仲間たち』『怪しい彼女』などの出演で知られるシム・ウンギョンと、松坂桃李。監督は山田孝之プロデュースの映画『デイアンドナイト』の公開を1月26日に控える藤井道人。

河村光庸プロデューサーは、同作はについて「官邸に“不都合な質問”を発し続ける」望月の姿にインスパイアされて企画した作品だと説明しているほか、「一個人の新聞記者を美化・礼賛する内容ではなく、報道メディアに関わる全ての人たちにエールを送る映画でもあり、政治サスペンスとしても楽しめるエンタテインメントです」とコメントしている。

■河村光庸プロデューサーのコメント
昨今、世界的な潮流として、権力者や集団の指導者は同調圧力を使い「個」を分断、対立を促し、孤立化を煽る傾向にあります。そのような状況下、官邸に“不都合な質問”を発し続ける東京新聞・望月さんの登場は、正に「個」が集団に立ち向かう姿を日本中の報道メディアに見せつけたのです。映画『新聞記者』は、そんな望月さんの姿にインスパイアされ企画した映画です。従って本作は、一個人の新聞記者を美化・礼賛する内容ではなく、報道メディアに関わる全ての人たちにエールを送る映画でもあり、政治サスペンスとしても楽しめるエンタテインメントです。
物語で、真相を追う女性記者はあえて、複数のバックグラウンドを持つキャラクターという捻った役の設定にしています。ともすれば内向きになりがちな日本の報道メディアに複眼的な視点を持ち込むため、これは必然的な成り行きでした。演じるのは、韓国映画界でもトップクラスの演技力に定評があるシ
ム・ウンギョンさんです。複数のアイデンティティと苦悩や葛藤を持つ役柄を言語を超えて表現できるのは彼女以外のキャスティングは思い付きませんでした。
この記者に対峙する若手エリート官僚は、国を動かす正義と個人が信じる正義の“二つの正義”の間で葛藤します。この非常に繊細な心を表現する役には、類い稀なる演技力が必要とされ、これを演じてもらうのは幅広い役柄にリアリティを与えることに定評がある松坂桃李さんしかいないと思いました。