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DA PUMP×氣志團、『FNS歌謡祭』でコラボ 音楽面とスタンスにおける2組の共通点を考察

2018年12月05日 10:32  リアルサウンド

リアルサウンド

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 本日12月5日放送の『2018 FNS歌謡祭』(フジテレビ系)で、DA PUMPと氣志團がコラボする。事前番組によると、ISSAを除くメンバー6人と氣志團がともにパフォーマンスを行なうという。そこで、DA PUMPをはじめダンスボーカルグループに造詣が深く、今回のパフォーマンスも楽しみにしているというライターの古知屋ジュン氏に注目ポイントや共通点を聞いた。


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「DA PUMPは1996年結成、1997年デビュー、氣志團は1997年結成、2002年メジャーデビュー。氣志團はインディーズ時代から人気があったので、ほぼ同じ時代を駆け抜けてきたと言って良いでしょう。同じイベントに出たり、氣志團が『氣志團万博』や『WADA fes』で「U.S.A.」をマッシュアップした「O.N.C. ~One Night Carnival 2018~」を披露したことはありますが、コラボパフォーマンスをするのはおそらく初めて。「O.N.C. 」は今年のフェスの鉄板ネタになっているようです」


 古知屋氏は2組の親和性の高さについて、綾小路翔によるDJ OZMAの例も挙げながら以下のように解説する。


「当初、綾小路さんが氣志團として全員で踊ることを提案したところ、メンバーが嫌がったことで生まれたのがDJ OZMAだと言います。氣志團としてもバックダンサーとして微熱DANJIを従えていたり、「One Night Carnival」のような振り付きの曲もありますが、綾小路さんは以前からダンスパフォーマンスになみなみならぬ意欲があったのだと思います。また、DJ OZMAとして「Spiderman」というヒット曲をカバーしてリリースしていたり、DA PUMPの「U.S.A.」のようなユーロビートも音楽的ルーツの一つと言えるでしょう。実際、ユーロビートを参考にして曲を作ったことがある、とも発言しています。そのため、氣志團とDA PUMPはサウンド、パフォーマンスの両面で親和性が高いと感じています。今回は本人たちにとっても嬉しいコラボなのでは。ファンからも来年の『氣志團万博』にDA PUMPが出てほしい、氣志團の「O.N.C. 」を聴いてDA PUMPにハマっている、という声があります。また、『氣志團万博』に行っていたDA PUMPのファンからも「O.N.C. 」での氣志團の完璧なパフォーマンスを賞賛する意見が出ていました。今回のコラボの後も良い相乗効果が期待できそうな気がしています」


 最後に古知屋氏は、2組の最大の共通点を語ってくれた。


「氣志團もDA PUMPも、音楽番組やイベントなどでよく他のアーティストとコラボしていますが、相手への強いリスペクトを感じられる点が共通しています。例えばDA PUMPは以前『ミュージックステーション』に出演した際、その直前に引退された安室奈美恵さんの振付を取り入れたり、最近では『V.LEAGUE』の試合前のセレモニーで、バレーのトス・レシーブ・アタックの動きを入れていました。また、氣志團は『氣志團万博』で色々なグループとコラボしていますが、毎年絶対に外さない。今年も10-FEETや森山直太朗さんとコラボし、きちんと笑いを取っていました。他にも星野源「恋」風アレンジで「One Night Carnival」を歌い、ダンサーを入れて恋ダンスを踊ったこともあったり……単なる賑やかしに終わらない、音楽的知見を感じさせるコラボも多いですよね。彼らのパフォーマンスの完成度の高さは鉄板で、それもコラボ相手への最大限のリスペクトを示しているように感じます。活躍しているシーンは少し異なりますが、スタンスは共通していると思うので、楽しみにしています」


 どんなパフォーマンスを見せてくれるのかはもちろん、衣装などにも注目が集まる今回のコラボ。2組ならではのハイクオリティなステージを見せてくれるだろう。今夜のコラボが一度きりで終わらず、2組を繋ぐきっかけの1つとなることを願いたい。(村上夏菜)