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PayPayの100億円還元キャンペーン、「返品すればポイントだけもらえる」? ネットで混乱、広報に聞いてみた

2018年12月04日 19:51  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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スマートフォンを使った決済サービス「PayPay」の「100億円あげちゃうキャンペーン」が12月4日9時に始まった。このキャンペーンは、同サービスを使うと支払い金額の20%がポイントとして還元されるというものだ。

加えて、40回に1回の確率で支払い金額全額がポイント付与されるとあり、利用者が続出。ネットでは「全額戻ってくるやつ当たった」といった喜びの声が相次ぐ一方、決済エラーや悪用も散見される。

1時間程度のアクセス障害も発生

キャンペーンは2019年3月31日23時59分まで開催する。PayPayで決済できる店舗はまだ限られているものの、家電量販店でも使えるため、高額家電をこの機に買おうとする人が多いようだ。とあるツイッターユーザーは「朝からpaypayでiPadpro突撃購入!予想通り多くの人が同じこと考えているようでビックカメラは大行列」と投稿していた。

利用者が殺到したのか、PayPayは4日12時45分頃から13時56分頃まで、接続しづらい状態になっており、18時14分頃から18時31分頃までは利用できない状態になっていた。

またシステムのエラーで多重決済になってしまった人も少なくないようで、ネットには「いきなり多重決済されててワロタ」「三重決済」といった書き込みも散見された。同社は、「1回の決済で誤って複数回の決済が発生してしまった方は、PayPayカスタマーサポート窓口までお問い合わせください」と呼びかけている。

すでにサービスの悪用を考えている人もいるようだ。ネットでは「全額還元されたら返品すればボーナスだけゲットいける?」などといった書き込みがあった。PayPayで購入してポイントを獲得し、商品を返品した場合、現金を負担することなくポイントを得ることができるのだろうか。

同社の広報担当者は、キャリコネニュースに対して、

「PayPayでは1か月分のボーナスを翌月にまとめて付与しています。購入した店舗で返品すると、PayPayでの決済も取り消しになるため、ボーナスだけを得ることはできません」

と説明した。

全額返金キャンペーンを悪用する呼びかけも タイガーは注意事項を追加

メーカーの全額返金キャンペーンなどと併用して悪用しようとする人も出てきている。PHILIPSは、電動歯ブラシを購入後、満足できなければ全額返金するキャンペーンを実施している。そのため、あるブログではPayPayで電動歯ブラシを購入後に返品すれば、付与されたポイントをタダ取りできると呼びかけていた。

家電メーカーのタイガーも11月1日から12月31日にかけて、購入商品が気に入らなかった場合、全額返金するキャンペーンを実施している。対象商品は、炊飯ジャーやホームベーカリーだ。

しかしPayPayのキャンペーンを受けて、4日までに「PayPayを利用して決済した場合は、購入金額から20%差し引いた金額を返金する」といった注意事項が追加された。

PayPayの担当者は「メーカー各社様のキャンペーンについては弊社で把握する術がありません」とこぼしていた。各社がそれぞれ対応に追われることになりそうだ。