アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで11月29日~12月1日、FIA F2のポストシーズンテストが開催され、2019年にカーリンからF2へ復帰する松下信治は最終日に7番手タイムをマークした。
2015~17年にARTグランプリからF2(旧GP2)に参戦していた松下は、2019年にマクラーレンからF1デビューするランド・ノリスを輩出したカーリンからF2に復帰参戦する。
そんな松下、アブダビテストの最終日に7番手タイムを記録。トップにつけたチームメイトのルイス・デルトラズからは0.5秒遅れとなったものの、レースペースに自信をみせる。
「午前中にレースシミュレーションをやりました。すごくいい感触で、デグラデーション(タイムの落ち幅)も一番少ないと思う。チームメイトと比べても(ロングランのトータルタイムが)20秒ぐらい速かったので、それはすごいよかった。ネガティブな感じでは無いです」と松下は語る。
「午後はニュータイヤを入れました。走りのレベルは良いところまで来ているんですが、予選アタックで(デルトラズと)コンマ5秒ぐらい差があります。データを見てみると、ちょっとした差があって、そこをまだ攻めきれていないです。予選に関してはこれから研究します」
3日間のテストを振り返り、「最初はぎくしゃくしていたけど、だんだん良くなってきています」とする松下。
「テストなのでどれだけ自分が失敗して、そこから学んで、レースで活かせるかが重要。レースシミュレーションに関してはいいプロセスを踏めました」
■2019年は「戦える」と自信を深めた松下信治
チームメイトとの差については「基本的には2台とも同じセッティングです。データロガーを見ると、ブレーキングはほぼ同じでいい感じですが、コーナー出口でちょっと負けてたり、ラインがもう少しアウトからだったり、細かいところ。まだドライビングで改善できます。まだタイムは上がりますよ」
シーズンの目標は4位だとする松下は「2019年シーズンは戦えると思います」と自信をみせる。
「カーリンには常に表彰台争いができるポテンシャルがあるし、予選でもレースでも速い。あとは僕がもっと詰められると思うので、できるかぎりの準備をして良いシーズンにしたいです」
2019年シーズンに向けて自信を深めた松下。チャンピオンチームでの奮闘に期待したい。