2018年のWRC世界ラリー選手権にシトロエンから参戦したマッズ・オストベルグが自身のTwitterで、2019年のシートを失ったことを明らかにしている。
ノルウェー出身のオストベルグは、当初シトロエンから第2戦スウェーデンにのみスポット参戦する予定だったが、シーズン半ばに陣営のエースだったクリス・ミークが契約解除された影響で、急きょ第6戦ポルトガルから継続参戦を開始した。
第8戦フィンランドでは総合2位を獲得する活躍をみせ、シーズンフル参戦ではなかったもののランキング10位を獲得したオストベルグだが、11月30日に自身のTwitterを更新し、2019年のシートを失ったことを報告した。
「ファンのみんなには残念なお知らせをしなくてはならない。2019年のWRCには参戦できないことになってしまった。気を取り直して戦い続けるよ」とオストベルグは記している。
「(WRCにフル参戦できなかったのは)今回が初めてではないから、もう一度やってみせる。まだまだラリードライバーとして終わりのときではない」
「正直に言えば、これまでのなかでもっともパフォーマンスのある状態だと思っているんだ。もしラリーカーやチームを持っている人がいれば声をかけて欲しい」
シートを失った理由については明らかにしていないものの、一部ではシトロエンがタイトルスポンサーであるアブダビからの支援を2019年に限り失ったことが要因と報じられている。
この影響で、チームは3台目のC3 WRCを用意できない見通しとされており、2018年シトロエンに唯一の総合優勝をもたらしたセバスチャン・ローブも参戦することはなくなったとされるほか、チームに移籍するセバスチャン・オジエ、エサペッカ・ラッピは苦しい戦いを強いられることになりそうだ。
なお、2019年の支援を見送ったアブダビだが、2020年にはシトロエンへの支援を再開するものとみられている。