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稲垣吾郎、ブレることのないハイブリットな魅力 『ななにー』“さすが吾郎ちゃん“なバースデー回

2018年12月03日 10:12  リアルサウンド

リアルサウンド

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 2018年ラストとなる『ななにー』こと『7.2 新しい別の窓』(AbemaTV)#9は、12月8日に誕生日を迎える稲垣吾郎が、“さすが吾郎ちゃん“な魅力満載な回となった。


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 オープニングから、この日の稲垣は注目の的。木村カエラをゲストに迎えたスペシャルコラボライブでは、稲垣は主演舞台『No.9 -不滅の旋律-』の東京公演千秋楽から直接駆けつけ、そのままステージへ。本番30秒前でもまだ舞台袖に着いておらず、「本当のライブだったね」と草なぎ剛が話していたように、想像以上にギリギリのスケジュールだったようだ。


 生きている時間を共有している、まさにライブな展開こそ、この『ななにー』の醍醐味。少々のミスは、ご愛嬌。「完璧でしたよ、ステージ(笑)」と香取慎吾がイジると、稲垣はちょっと困ったような笑い顔を見せて、マイクを持ってウロウロしてみせるジェスチャーで笑いを誘う。そんな切り返しも含めて、稲垣の対応力の高さを感じさせる一幕だった。


 続いて、イルミネーションが美しい、夜のよみうりランドでSNS映えするアトラクションを巡ることに。すると、今度は稲垣の絶叫マシンNGぶりが炸裂。次々と紹介されるスリル満点のアトラクションに、「人生にスリルっている?」と名言が飛び出す。率先して撮影係に手を挙げ、乗るのは「やだやだ」と断固拒否。“やだやだ芸“として確立されたかのような面白さがあった。


 3歳から乗ることができる「わんわんコースターわんデット」ならイケるだろうとMC役のキャイ~ンが促すも、「僕は猫派だから」「レールがあるから」と理由を次々に並べて逃亡。その姿に、みちょぱをはじめとしたゲストたちも大笑いだが、草なぎと香取は「……」と無言でアイコンタクト。その様子に気付いた天野ひろゆきがたずねると、香取が「このスピードはアウトです」とバツマーク。長年付き合っている彼らだからこそわかる、大丈夫のライン。そのジャッジがあるからこそ「やだやだ」な稲垣を楽しめるのだろう。


 そんな香取と草なぎが「これはイケるよ」と見込んだのが、さらにお子様用のミニアトラクション「フロッグホッパー」。数メートル上昇して、バウンドしながら降りてくるというシンプルな動きにも関わらず「ちょっと見せて」と、二の足を踏む稲垣。香取と草なぎが子どもたちと一緒に乗り込むと「君たち怖くないの?」と、何度も子どもたちに話しかけて確認。「楽しかった」という子どもたちに助けられながら、ようやくアトラクションに挑戦するという、愛らしさも見せてくれた。


 苦手なアトラクションでは、子どものように駄々をこねた稲垣だが、得意なゴルフではキリッといつもの凛々しい表情に。20メートルのロングパットを、練習なしで5打以内の成功を目指す。高低差のあるコースは、ボールが転がるごとに加速してしまう。1打目、2打目でコースを確認すると、「イケると思います」と自信満々のコメントをする稲垣。


 「さっき、わんわんコースで……」と天野からイジられると、「ストーップ!」と香取が稲垣の集中力を欠く発言として制止。その流れにノって稲垣も「何? 何?」と、イラチな顔を見せる連携プレーも見られた。「吊り天井」がいまだにいじられる稲垣。しばらく「わんわん」というキーワードにも敏感に反応してくれそうだ。


 そして、運命の4打目。稲垣の視線がキラリと光る。ボールは、かなり端のほうに向かって転がり、またもや失敗かと思われた。だが次の瞬間、コツンと壁にあたると、そのままカップの中へ。両手を挙げて喜びをあわらにする稲垣は、そのままカメラに向かって指をさしてみせるのだった。(参考:草なぎ剛オフィシャルTwitter)


 ミラクルショットに一同は大興奮。「壁に当てて入れた」と冷静に戦略を伝える稲垣に、「ゴロチ、マジで、すげー!」と香取と草なぎも大喜び。だが、次の瞬間坂道を降りてくる姿は、若干へっぴり腰でやっぱりアトラクション系が苦手な稲垣らしさが全開だ。ここぞというときにキメる強さと、苦手なところで愛らしさを見せていく稲垣。きっとこのハイブリットな魅力は45歳を迎えても、いや何歳になったとしても、ブレることなく私たちを楽しませてくれることだろう。(文=佐藤結衣)