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メンズモデルが"DIORロボット"に、ピーター・フィリップスに聞くショーメイクの舞台裏

2018年12月01日 18:53  Fashionsnap.com

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ディオール2019年プレフォールコレクション Image by: FASHIONSNAP.COM
「ディオール(DIOR)」が11月30日、2019年プレフォールメンズコレクションのショーを日本で開催した。ランウェイに登場したメンズモデルは、シルバーの「DIOR」ロゴが首や手の甲にバーコードのように施されロボットのような雰囲気を放っていた。ディオールのメイクアップ クリエイティブ&イメージ ディレクターを務めるピーター・フィリップス(Peter Philips)は、普段ディオールのメーキャップ製品のパッケージに使用しているという身近な素材を使い、キム・ジョーンズ(Kim Jones)が描く新たな"ディオール メン"を具現化したという。

 キム・ジョーンズによるセカンドシーズンとなった今回のコレクションは、青海エリアのテレコムセンタービルで発表。セクシーロボットなどの作品で知られる空山基とコラボレーションするなど、サイバーな要素と日本のモダニズムが融合した新作が披露された。
 ピーター・フィリップスがキム・ジョーンズからコレクションの構想やイメージを聞いたのは、ショーの約6週間前。空山基の作品やキムが今回のために制作した近未来的なデザインのDIORロゴを見たピーターが、メンズモデルをロボットのように見せるメーキャップを提案した。
 “理想的なサイバーロボット(Ideal Cyber Robot)”を脳内に描いたピーターが目をつけたのは、ディオールのメーキャップ製品のパッケージに使用しているシリコン素材。シルバーカラーのロゴステッカーを制作し、バーコードのようにモデルの首や手に貼り付けた。身体の中に機械が潜んでいるかのように見せたという。
 一方でメイクについてはナチュラルな仕上げ。「ディオール オム ダーモ システム(DIOR HOMME DERMO SYSTEM)」シリーズの基礎化粧品で肌を整え、全21色が揃う「ディオール バックステージ フェイス&ボディ ファンデーション」でトーンを均一化。あとは眉毛を少し強調させる程度に抑えた。肌の質感はマットすぎずツヤすぎないバランスを意識したという。あえてナチュラルなメーキャップを追求することで、どこか人工的でロボットのような印象を与えるルックを完成させた。
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