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MotoGP:ヘレステストで最速タイムを叩き出した中上「気分良く日本に帰国できる」

2018年12月01日 14:21  AUTOSPORT web

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中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)
2018年最後のオフィシャルテストとなるヘレステストを終えたLCRホンダ・イデミツの中上貴晶。初日はホンダ勢トップ、2日目は全体のトップタイムを叩き出し「最高の形」でシーズンを締めくくる。

 2018年は1年落ちの2017年型ホンダRC213Vでシーズンを戦った中上。11月20~21日に行われたバレンシアオフィシャルテストでは、チームメイトのカル・クラッチローが使用していた2018年型のマシンを駆り、総合8番手でテストを終えていた。

 今回のヘレスでも2018年型のマシンを駆り、初日は67周走り57周目に1分38秒348をマーク。全体で3番手、マルク・マルケスに約コンマ2秒の差をつけ、ホンダ勢最速のタイムを記録した。

「初日はとても好内容で、非常に良いフィーリングで走ることができました」と語る中上は、初日のテストで新しいパーツを試したほか、グリップの改善にも取り組んだ。

「ニュータイヤとユーズドタイヤの両方で、ラップタイムがとても安定しています」

「リヤグリップの改善に取り組み、オーリンズの仕様違いのサスペンションや新しい部品などもいくつか試すことができました。いずれも好感触で、とてもいいフィーリングで走ることができました」

「しかし、ユーズドタイヤでもっと安定して走らなければならない、というのが今の自分自身の課題です。明日もいくつか細かいことを試す予定です。総じて今日は良い前進をできたので、充実した一日になりました」とヘレステスト初日は、上位のタイムを出したが、課題を残し2日目に臨む。

■2日目は全体ベストのタイムを記録し年内最後のオフィシャルテストを締めた

 テスト2日目は、66周を走り63周目に1分37秒945を記録。総合トップタイムで2018年最後のオフィシャルテストを終えた。このタイムは、2018年第4戦スペインGPの予選と比較するとフロントロウを獲得する好タイムとなる。

 初のトップタイムを記録した中上は「今日はすごくいい一日になりました。トップタイムで終わることができて、とてもうれしいです」と喜びを現した。

「1分37秒台後半に入れるという今日の目標を達成できて、上々のタイムを出せました。日に日に良くなって来て、バイクのフィーリングもすごくいい状態です」

 テスト2日目はトップの中上と2番手のマルケスだけが1分37秒台をマークしていた。そのことについて、「僕とマルクだけが37秒台に入れたという点でも、高水準のタイムだと思います。最高の形で一年間を終えて、これで気分良く日本に帰国できます。2019年シーズンがとても楽しみで、セパンでバイクに乗るのが今から待ちきれない気分です」とコメントした。

 次回のオフィシャルテストは、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで2019年2月1~3日に行われる。

 EICMA(ミラノ国際モーターサイクルショー)で、2019年はファクトリー仕様のマシンを駆ることが発表されている中上。来シーズンの更なる飛躍に期待できるのではないだろうか。