マクラーレンCEOのザック・ブラウンは、ストフェル・バンドーンが将来F1に復帰することを望んでいると述べ、彼にとってはチームに在籍した2年間が厳しいものだったことを認めた。
「ストフェルは素晴らしい才能の持ち主だ。彼は性能が非常に劣ったレースカーで善戦したと思う」とブラウンはReutersに語った。
ブラウンは2度の世界チャンピオンであるフェルナンド・アロンソにも言及し、「彼にはかなり難しいチームメイトがいた」と認めた。
「しかし我々は彼に2年間という確固とした時間を与えたし、フェルナンドと同等の装備を与えた。しかし、しばしば物事は上手くいかないものだ」
「彼はフォーミュラEで成功していけると思う。(そして)彼がF1に復帰するのを見ることができるのではと考えている」
「ストフェルは間違いなくF1で通用する力量を持つドライバーなので、確実に彼の復帰を期待できるだろう。そうなったとしても驚かないね。ドライバーが最初に少し苦労した後で、形になるというのは今に始まったことではない」
ブラウンは、アロンソとバンドーン両名がマクラーレンを去ることを残念に思っているものの、2019年に向けてカルロス・サインツJr.とランド・ノリスと契約する決定したことについては、後悔していない。
「我々は変化を起こす必要があった。多少新鮮なスタートを切るということだ。しばらくの間持ちこたえることができる、若いラインアップに取り組みたかった」とブラウンは言う。
バンドーンは日曜日のアブダビで、これでしばらくは最後となるF1レースを再びポイント圏外で終えたが、次に進むのを楽しみにしていると述べた。
26歳のバンドーンは最終戦後のテストが開始された時点ですでに出国しており、2019年に向けた準備として火曜日と水曜日に行なわれたヤス・マリーナでのテスト任務は、ノリスとサインツJr.が引き継いだ。
バンドーンの目標は来月のHWAからのフォーミュラEデビューに定められている。これと同時に、彼はメルセデスでのシミュレーター作業を担当することで、F1にも足場を確保し続ける。
「僕はメルセデスと関係を持っている。彼らのシミュレータードライバーを務めることは、僕にとっても新しい経験になる。F1ともコンタクトを取り続けるつもりだし、僕はまだこの世界に関わっていくよ」