トップへ

iPhoneにはない個性多数 「巨大ディスプレイ」「タフすぎるスマホ」などAndroid端末を紹介

2018年12月01日 08:42  リアルサウンド

リアルサウンド

写真

 皆さんはどんなスマートフォンを使っているだろうか? 日本はiPhoneユーザーがかなり多く、iPhoneでこの記事を見ている人も多いだろう。だが実は、世界規模で見るとAndroidユーザーの方が圧倒的に多いのだ。モデル数もiPhoneに比べると段違いに多く、それゆえに面白いコンセプトのスマホも多い。今回は数あるAndroidスマホの中でも面白いコンセプトのものを皆さんに紹介しよう。


(関連:『PUBG』&マルチタスクもサクサク快適ーーゲーミングスマホ「ROG Phone」徹底レポート(後編)
※一部国内では購入できない機種も存在する。予め承知していただきたい。


1.スライド式でディスプレイをより広く「Xiaomi Mi MIX 3」
 iPhoneシリーズは、iPhone Xをはじめ、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XRとベゼル(画面の枠)が細く、画面占有率が高いモデルが続々と登場している。


 その流れはAndroidでも主流であり、各メーカーが様々な工夫で画面の占有率を上げているのが現状だ。そんな画面占有率の競争のトップを走るのが、中国の大手スマホメーカー「Xiaomi」が先日発表したAndroidスマホ「Mi MIX 3」だ。


 Xiaomi(シャオミ)は中国国内でスマホを始めとする家電などを製造している大手企業で、日本では聞き慣れないが、マニアの間ではコスパが良いと話題のメーカーだ。


 以前からXiaomiスマホのハイエンドブランド「Mi MIX」シリーズは以前から画面占有率を意識し、なるべく画面占有率を上げる工夫をしてきた。


スライド式の機構を採用しており、自撮りの際には本体をスライドさせることで、インカメラを使うことが出来る。
 前作「Mi MIX 2s」の時点で画面占有率は81.9%とまるで画面を持っているかのように感じるほどの画面の広さだったが、新型の「Mi MIX 3」ではさらに画面占有率が上がり、93.4%まで向上した。


 これは比較的画面占有率が高い、iPhone Xなどに比べてもかなりの割合で、Android端末では世界初となる10GBのRAMを搭載したモデルも存在する。現状、Mi MIX 3以上のスペックを発揮するスマホはないと言っても過言ではない。画面サイズは大きいほうが良いが、大きいスマホは持ちたくないという人や、ゲームや動画視聴時の没入感を気にする人にはおすすめだ。


 残念ながら国内では手に入れることが困難で、家電量販店などでは販売していない。海外のネットショップで購入可能だが、使用は自己責任になるだろう。値段はショップやモデルによって異なるが、約68,000円~95,000円だ。


2.ペンが特徴的な「Samsung Galaxy Note 9」
 個性的と言えばGalaxy Noteシリーズを外すことは出来ないだろう。iPadや他社の一部Androidタブレットではペンを使った操作が可能だが、スマホサイズでペンが使える端末はGalaxy Noteだけだと言っても良いだろう。ペンの性能もかなりよく、イラスト作成に使えるレベルの筆圧感知性能を持っており、最新機種のGalaxy Note9では4096段階と、プロの漫画家が使うペンタブにも劣らないレベルの筆圧感知を実現している。


 さらに、パームリジェクション機能にも対応しており、ペンで入力する時に手を画面に置いて書くことが可能だ。最近ではスマホが普及し、スマホでメモを取る人も増えたと思うが、フリック入力だとどうしても喋るスピードに追いつけないという人もいるだろう。そういった人にとっては手書きができる、というのは大きなメリットかも知れない。


 Galaxy Note9ではペンと本体がBluetooth接続され、カメラ使用時にはリモコンとして使えるなど、ペン自体の性能も年々向上している。ペン以外の性能も高く、暗所でもきれいに映る絞り羽根付きカメラ、ゲームもラクラクなパフォーマンスなども魅力だ。国内ではdocomoとauから販売されている。価格はショップや時期によって異なるが、実質負担額は約65,000円~85,000円だ。


3.ゲーミングスマホの最高峰「ASUS ROG Phone」
 スマホゲームは年々クオリティが上がっており、現在はPCや据え置きゲーム機に負けないレベルのグラフィックのものも増えてきた。そんなハイクオリティなスマホゲームを快適に遊びたいという人にぴったりなのが11月下旬に発売されたゲーミングスマホ「ROG Phone」だ。本製品はゲームに特化したスマホで、専用の冷却ユニットや豊富なアタッチメントが特徴されている。


 本体のスペックもかなり高く、Snapdragon 845の性能をさらに高めたオーバークロックバージョンのCPUを搭載し、いかなる時でも最高のパフォーマンスを発揮することができる。毎日のようにハイクオリティなゲームをプレイするスマホゲーマーなら購入を検討してみてもいいだろう。当サイトでも実機レポートを行っているので、合わせて確認して欲しい。


 国内ではSIMフリーモデルとして販売されている。ASUSストアでは119,500円(税別)で販売中だ。NifMoでは24回分割払いが可能で、月額4,815円(税別)で契約することができる。少なくても2年間は快適に使えるスペックなので、分割での購入もありかもしれない。


4.AIパワーで勝負する「Google Pixel 3」「Google Pixel 3 XL」


 Androidの開発元であるGoogleのPixelシリーズ最新作が、ついに日本でも発売された。Googleは多国籍企業の中でもトップクラスの規模を誇り、インフラ基盤とも言えるサービスを多く提供している。インターネットを使っている人であれば、Googleに全く頼らずに生活するのは無理と言っても過言ではないだろう。そんなGoogleが設計、開発したスマホこそがこの「Pixel 3」「Pixel 3 XL」だ。


 Androidは頻繁にOSのアップデートや、セキュリティアップデートが実施されるのだが、端末によっては配信までに時間がかかったり、アップデートされないこともある。だがPixelはGoogleが設計、開発を行っているため3年間OSのアップデートが保証されているためそういった心配がなく、セキュリティアップデートも他のAndroid端末よりも早く提供される。


 さらに特徴的なのはカメラシステムだろう。他のスマホはカメラを基本的に2つ以上搭載しているのだが、Pixel 3はカメラを1つしか搭載していない。だが、その性能は他のスマホに劣っておらず、むしろ高い。AIの力により被写体、背景、撮影シーンなどが自動で判別し、勝手に”いい感じ”にしてくれるのだ。暗所での撮影性能も非常に高く、発表会ではiPhone XSよりも明るく撮影可能と自信満々で発表したほどだ。


 国内ではGoogleストアでSIMフリーモデルを購入可能。価格はPixel 3が95,000円~、Pixel 3 XLが119,000円~だ。docomoとSoftBankからも発売されており、Pixel 3の実質負担額は約57,000円~95,000円程度、Pixel 3 XLの実質負担額は約90,000円~131,000円だ。


5.落としても安心? タフすぎるスマホ「CAT S60」
 皆さんはスマホを落として画面を割ってしまうという経験はないだろうか? 大事に扱っていたとしても、落としてしまうことはあるだろう。そんな時にヒヤヒヤしなくても済むのがこの「CAT S60」というスマホだ。


 ショベルカーやダンプカーなどで有名の老舗重機メーカー・キャタピラー社が販売しているタフなスマホで、並の衝撃では壊れることはないだろう。防水防塵はもちろん、米国国防省の調達基準「MIL-STD-810G」に準拠しており、高温、低温、多湿、衝撃、振動、塩水にも耐えることが出来るというタフさだ。


 このCAT S60の最大の特徴は”カメラ”。カメラが特徴と言うと、キレイに撮影できる、暗所に強いなどを思い浮かべるだろうが、CAT S60のカメラは”別の意味で”特徴的なのだ。


 CAT S60はフロアーシステムズ社のMSXサーマルイメージングカメラを搭載しており、温度を視覚的に見ることが可能。よくテレビで見るようなサーマル画像をスマホ単体で撮影可能ということだ。普段の生活でサーマルカメラが必要なことはほとんどないが、建設現場や、送電施設、エアコンの修理など、使いみちはいくらでも考えられる。現場で働くエンジニアや職人にとっては、これ以上に便利なスマホはないかも知れない。


 タフでありながら、スペックもそこそこ良く、ゲームなどには不向きであるものの、電話やメール、ネット閲覧、SNSなどの用途であれば問題なくこなすことが出来る。国内ではSIMフリーモデルを購入可能で、価格は約90,000円(税別)だ。


6.小さいは正義?極小タフネススマホ「Unihertz Atom」


 最近のスマホは大画面化が進んでおり、小さいと言われるモデルでも5インチは当たり前の時代になった。だが、そんなに大きなスマホは要らないという人もいるだろう。そんな人におすすめしたいのがUnihertz社が販売する「Atom」というスマホ。Unihertzは以前にも「Jelly」という小型スマホを販売しており、その後継機種となる。画面のサイズはたったの2.45インチで、大きさは96x45x18mmという超小型だ。


 さらにIP68レベルの防水性能を有しており、小さいながらタフな機種となっている。スペックは低めではあるものの、ゲームもプレイ可能で、実用的かどうかはともかく、PUBGモバイルもそれなりに動作する。大きなスマホにうんざりしている人にとっては、理想のスマホとなるかも知れない。


 国内での販売が予定されているが、まだ販売はされていない。現在はクラウドファンディングの出資者のみが保有しているレアなスマホだが、中古価格でも約27,000円とかなりお手頃な価格となっている。


機種変の際はiPhone以外もチェック!
 日本では「スマホと言えばiPhone」という人が多いが、Android端末にも個性的な端末が多く存在する。iPhoneに満足している人も、そうでない人も、機種変の際にはAndroid端末もチェックして欲しい。


 スマホでやることは人それぞれだが、10人居れば10通りの使い方があるはずだ。自分の使い方に一番適しているスマホはiPhoneかも知れないし、そうじゃないかも知れない。毎日使うものだからこそ、自分に合った物を選ぶべきではないだろうか。


(tomokin)