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「ディオール」東京ショーに空山基の巨大ロボ、レーザービームの異空間で初のメンズプレフォールコレクション発表

2018年12月01日 00:03  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

フィナーレの様子 Image by: FASHIONSNAP.COM
「ディオール(DIOR)」がメゾン初となるプレフォールコレクションのランウェイショーを東京で開催した。会場となったのは江東区青海地区にあるテレコムセンター。アーティスティックディレクターを務めているキム・ジョーンズ(Kim Jones)の思い入れがある地だという東京に国内外から多数のゲストが来場し、特別な一夜に華を添えた。

 会場はテレコムセンタービル内、5階まで吹き抜けのアトリウム。アーティストKAWSによる巨大オブジェが配置された前回のショーと同様の構成となる円形ランウェイの中央に、事前のティザーで予告された通り日本人アーティスト空山基による総重量9,150kg、10m超えの巨大な「セクシーロボット」のオブジェがそびえ立った。会場に無数のレーザービームが放たれると、20時30分過ぎにショーが幕を開けた。
 ファーストルックは、「DIOR」のロゴがあしらわれたロボットを彷彿とさせるスウェットにスラックスを合わせたフューチャリスティックなスタイル。グレーやブラックをカラーパレットに、空山基のセクシーロボットやメカ恐竜がプリントされたアイテムが登場したほか、メタリックやベルベット、ホログラム加工の素材といった、角度によって光沢感が異なるアイテムが差し込まれた。着物を思わせる仕立てのレザージャケットやミニマルなセットアップなど、日本の要素をモダンに解釈したウェアも。またアクセサリーでは、メゾンのアイコンの一つ「サドルバッグ」にメカニカルな要素を加えてアップデートさせたほか、「アリクス(ALYX)」のマシュー・ウィリアムスが手掛けたハーネスのディティール、「アンブッシュ®️(AMBUSH®️)」のYOONが手掛けたロゴモチーフのイヤリングが耳元を飾った。ピーター・フィリップス(Peter Philips)によって施されたシンプルでナチュラルなメーキャップには、ロボットを連想させるシリコンのステッカーが手元や首に取り付けられた。
 再び会場全体にレインボーカラーのレーザービームが放射されたフィナーレでは、スペクタルな演出と共にキム・ジョーンズが小走りで登場し会場が拍手で包まれた。その後フロアはパーティー会場に転換し、ショー音楽を手掛けたディプロ(Diplo)のDJとともにドリンクなどがゲストに振舞われた。
 ピエトロ・ベッカーリ(Pietro Beccari)クリスチャン・ディオール クチュール会長兼CEOは初のメンズプレフォールコレクションの発表について「メンズ市場は年々成長していてさらに伸びる可能性がある。開催地や内容についてはキムに一任した。本人が心地よく安心してショーができるのが東京だったのではないか。このような素晴らしいショーができて嬉しく思う」とコメントした。
 ショーには海外を含む約1,300人のゲストが来場。エイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)やデビッド・ベッカム(David Beckham)、ケイト・モス(Kate Moss)、ベラ・ハディッド(Bella Hadid)、エズラ・ミラー(Ezra Miller)などデザイナーと親交の深いセレブリティたちがこの日のために駆けつけた。国内からは北村匠海、窪塚洋介、ケンブリッジ飛鳥、登坂広臣、吉沢亮、竜星涼、岡田健史、水原希子のほか、ZOZOの前澤友作社長と剛力彩芽のカップルもショーを見届けた。
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