ガス・ヴァン・サント監督の新作映画『Don't Worry, He Won't Get Far on Foot』が、『ドント・ウォーリー』の邦題で2019年5月から公開される。
同作は2014年に逝去したロビン・ウィリアムズが、1998年のガス・ヴァン・サント監督作『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』公開時から映画化を構想していたという、オレゴン州ポートランド出身の風刺漫画家ジョン・キャラハンの半生を描いた作品。当時からメガホンを取るよう相談を受けていたガス・ヴァン・サントが、ウィリアムズの死後に自ら脚本を書き、企画から20年を経て完成した。
当初キャラハンを演じることを熱望していたウィリアムズの遺志を受け継ぎ、主演を務めたのはホアキン・フェニックス。2010年に59歳で他界したキャラハンの仕草や話し方などを研究して演じきった。共演者にはルーニー・マーラ、ジョナ・ヒル、ジャック・ブラックらが名を連ねる。音楽はダニー・エルフマン。
ガス・ヴァン・サント監督は同作について「この映画は、ジョン・キャラハン自身が執筆した彼の自伝“Don't Worry He Won't Get Far on Foot:The Autobiography of Dangerous Man”を映画化したものだ。キャラハンは僕の住んでいたポートランドでとても有名で、すごいスピードで街を(車椅子で)走り回っていたからね。また『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』に出演してくれたロビン・ウィリアムズは、彼の漫画がとても好きで、ずっと愛読していたんだ。そして、彼が映画化の権利を持っているということをその時に知った。ロビンが、なぜキャラハンにこれほど興味を持ったのかは、彼の友人である俳優クリストファー・リーヴの影響が大きかったようだ。映画を作っていくのは、まるで難しいジクゾーパズルにチャレンジするようなものだよ。本作も例外なくね」とコメント。
同作は今年の『サンダンス映画祭』や『第68回ベルリン国際映画祭』に正式出品された。なお12月21日からオリジナルポストカード付きのムビチケカードが数量限定で販売予定。詳細は後日映画のオフィシャルサイトで発表される。