ドラマ『平成ばしる』が、12月28日にテレビ朝日で放送される。
劇団「ゴジゲン」を主宰し、映画『君が君で君だ』『アイスと雨音』などの監督作品でも知られる松居大悟がメガホンを取った同作。ドラマ中には六本木ヒルズに集まるテレビ朝日、J-WAVE、AbemaTVが登場するなど、虚実を織り交ぜたコメディードラマとなる。
主人公は稲葉友が演じるテレビ朝日のアシスタントプロデューサー・猫宮唯。ヒロイン役で阿部純子、本人役で松重豊、ラジオリスナー役で本仮屋ユイカが出演する。劇中の番組や出演者はほぼ全てが実際と同じものとなり、テレビ朝日『東京らふストーリー』のMCとして山崎弘也(アンタッチャブル)、後藤輝基(フットボールアワー)、岩尾望(フットボールアワー)、新井恵理那らが登場するほか、J-WAVEの番組『JUMP OVER』のナビゲーターとして松居大悟、AbemaTVの番組『Abema的ニュースショー 1週間のNEWSをまさかの目線で!』のMCとして千原ジュニアらが出演する。稲葉友が民放局のドラマで主演を務めるのは初となる。関東ローカルでの放送となる。
■稲葉友のコメント
人と人がかかわることでいろいろな問題が起きてしまうということを本当に丁寧に描いていて、とても松居さんらしい脚本だなと思いました。バラバラに起こっていた事柄が最後にはきちんと収束され、心もキュッと掴まれる。ハートフルで素敵な物語ですし、『テレビ朝日』『J-WAVE』『AbemaTV』というメディアの垣根をここまでグルッと越えるなんて、「一体どんな効果が生まれるんだろう…!」とも感じました。
松居さんとは一度お仕事させていただいているのですが、印象は『人たらし』です。「松居さんのためなら」って人が周りにどんどん集まってくるタイプというか。だからこそ今回のような発想の物語が生まれるんだろうなと思います。とても魅力的な方ですね。褒めるとすぐに「うるせえ」って言いますけど(笑)。
ずっともう一度やりたいと思っていた松居組、しかも演劇でお世話になっている方や普段からよく舞台などで見させていただいている方々がたくさんいらっしゃる中で主演をさせていただけるのは、すごくうれしいです。主演という肩書きにとてもプレッシャーを感じやすいタイプではありますが、平成最後のエネルギー全部使い果たすつもりで臨ませていただきます。
年末にピッタリなドタバタでハートウォーミングな作品になると思うので、皆様ぜひ完成をお楽しみにしていてください。
■松居大悟監督のコメント
テレビ朝日の飯田さんは自分が劇団ゴジゲンを旗揚げた10年前から見てくれていて、何か企画を、とずっと話していました。ようやく実現できることが嬉しいです。
もはやボーダーレスになっている放送局そのものを表現として描くことはできないか?と、自分のJ-WAVEラジオ番組が始まったことをキッカケに考えてきました。
六本木には、テレビ朝日・J-WAVE・AbemaTVがあります。テレビ局、ラジオ局、ネット局の境界を越えて、平成最後の年を笑顔で越えられるようなコメディを描けたらなと思います。言い尽くされて出涸らしになってしまった“平成最後”という言葉に引導を渡せたらと。出演者も、自分にとって何度もご一緒し損ねた、稲葉友と阿部純子という平成生まれのお二人を中心に、大切な方々に集まっていただきました。そしてなにより、これは各局の尽力と多大なるご理解があって実現したもので、改めて御礼申し上げます。
ごちゃごちゃ言ってしまいましたが、今まで見たことのない楽しいドラマになると思います。六本木放送局たちのご乱心をお楽しみください!