セバスチャン・ベッテルは“疲労困憊”の2018年F1シーズンを終え、待ち望んでいた冬の休暇で充電期間に入ることを心待ちにしている。
ベッテルは今季5勝を挙げ、夏の終わりまでは最大のライバルであるルイス・ハミルトンと大接戦を繰り広げたが、彼はまたしてもタイトルをフェラーリに持ち帰ることができなかった。
自身とチームのミスが重なったことでベッテルのシーズンは不調に陥り、彼は精根が尽きた状態にある。
「いくつかのイベントがあるが、正直に言うとシーズンが終わったあとに楽しみにしているのは、すべてをオフにすることだ」と彼はアブダビで語った。
「自分の時間が必要なんだ。僕にとって、とても大変で疲れ果てた1年だった。どうしても、空白の時間が必要だ」
「これまでの冬の経験からすると、すぐに、たいていは111日後には次のレースが待ちきれない気持ちになるはずだよ」
ベッテルは、この先数カ月の間に態勢を立て直すための詳細な計画はまだ作っていない。4度の世界チャンピオンである彼は、ただ家で普段どおりにゆっくりとした時間を楽しみたいと思っている。
「家での時間を楽しむよ。家族や友人との時間を楽しんだり、普段はやる時間がないことをしたり、DIYをしたり、家の修理をしたりする。ささやかな仕事をね」
今シーズンのベッテルは当初はハミルトンと互角の戦いをしていたが、彼の挑戦は徐々に勢いを失い、シーズン後半ではスパで1勝しただけにすぎない。
「振り返ってみると、レースを掌握することができていなかった」と彼は認めた。
「今年はもっと上手くできたときもあったはずだ。もし僕がミスを犯したなら、それを認めることに異議はない。事態をひっくり返す必要はないと思っている。僕はもちろん調整できるし、強くなれる」
「そうは言っても、マシンからすべてを引き出すことができたレースは多くあったし、できることはすべてやったと感じている」