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2019年からの女性フォーミュラ・Wシリーズ参戦へ54名がリストアップ。日本からは小山が参加

2018年11月29日 21:31  AUTOSPORT web

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Wシリーズに使用されるタトゥースF3-T318
2019年から、DTMドイツツーリングカー選手権の前半戦でサポートレースとして開催される女性だけのフォーミュラカーレース『Wシリーズ』。5月3~5日にドイツのホッケンハイムで開幕戦を迎えるシリーズに向け、その参戦権を競う50名以上のドライバーのエントリーリストが発表された。

 このWシリーズは2019年からスタートするもので、ホッケンハイムからゾルダー、ミサノ、ノリスリンク、アッセン、ブランズハッチと転戦する全6戦のシリーズだ。

 ユニークなのは、昨今高額となっているフォーミュラカーレース参戦のための費用を負担してくれるというもの。Wシリーズにはドライバーが“持参金”を持ち込む必要はなく、選出されたドライバーは無償でシートが提供される。

 また、総額150万ドル(約1億7千万円)の賞金が用意されているほか、シリーズ優勝者には50万ドル(約5650万円)の賞金が授与される。また、全ドライバーにはWシリーズ参戦に要する旅費や生活費も支給されるなど経済面においてもサポートが行われるとあり、ドライバーにとっては非常に魅力的なプログラムとなっている。

 そんなシリーズへの参戦をかけ、アメリカ、中国、インド、イギリス、イタリア、ドイツ、スカンジナビアなど世界30ヵ国から100人以上の応募者があったが、そこから厳選された55名がこの日発表された。日本からは、KYOJO CUPでチャンピオンを獲得、FIA-F4やスーパー耐久にも挑戦している小山美姫(21歳)がエントリーを果たした。


 Wシリーズに参戦できるドライバーはわずか18名。元F1ドライバーのデイビッド・クルサードとアレックス・ブルツ、そしてWシリーズのレーシングディレクターを務めるデイブ・ライアンの3名が審査員を務め、今後2ヶ月の準備期間を経て、フィットネステストや心理測定プロファイリングをはじめ、複数のドライビングスキルテストを含む3日間のオン・オフトラックのトライアルテストが行われ、18名が選抜される。

 ファイナリストらはWシリーズ専用マシンとなるタトゥースF3-T318の実車を用いてのトラックテストで18名が決定する。

Wシリーズ 書類通過者リスト
アイラ・アグレン(ノルウェー)
アムナ・アル・クバイシ(UAE)
チェルシー・アンジェロ(オーストラリア)
カルメン・ボイクス(スペイン)
サラ・ボビー(ベルギー)
トニー・ブレイディンガー(アメリカ)
イバーナ・チェティニク(南アフリカ)
ジェイミー・チャドウィック(イギリス)
ベロニカ・チカ(チェコ)
セイブレ・クック(アメリカ)
コートニー・クロウン(アメリカ)
ナタリー・デッカー(アメリカ)
ミラ・エルダ(インド)
カルロッタ・フェデリィ(イタリア)
キャシー・ゲイニス(アメリカ)
マルタ・ガルシア(スペイン)
ミシェル・ガッティン(デンマーク)
アンジェリク・ゲルマン(ドイツ)
ミーガン・ギルクス(カナダ)
サミン・ゴメス(ベネズエラ)
グレース・グゥイ(中国)
ミシェル・ハルダー(ドイツ)
エスミー・ホーキー(イギリス)
ジェシカ・ホーキンス(イギリス)
シェア・ホルブルック(アメリカ)
カルメン・ホルダ(スペイン)
ビビアン・ケセルリー(ハンガリー)
エマ・キミライネン(フィンランド)
ナタリア・コワルスカ(ポーランド)
ステファニー・コックス(オランダ)
小山美姫(日本)
ファビエン・ランツ(南アフリカ)
ミラ・マッケラ(フィンランド)
アレキサンドラ・マリネスク(ルーマニア)
ミロウ・メッツ(オランダ)
シーナ・モンク(アメリカ)
サラ・ムーア(イギリス)
マリリン・ニーダハウザー(ドイツ)
タスミン・ペッパー(南アフリカ)
ビッキー・ピリア(イタリア)
タエジェン・ポーレス(カナダ)
アリス・パウエル(イギリス)
シャーロット・ポインティング(オーストラリア)
ナオミ・シュイフ(ベルギー)
キャリー・シュリナー(ドイツ)
シャロン・スコラーリ(スイス)
ドリーン・ザイデル(ドイツ)
シチ・シャキリア(マレーシア)
シーナ・シャルマ(インド)
ブルーナ・トマシェリ(ブラジル)
シルリー・バン・デル・ロフ(オランダ)
ベイケ・ビッサー(オランダ)
ファビエン・ウォーレウンド(リヒテンシュタイン)
ケイトリン・ウッド(オーストラリア)
ハンナ・ゼラース(アメリカ)