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Netflixで2019年配信予定の海外オリジナル作品は?新作ラインナップ発表

2018年11月29日 19:11  CINRA.NET

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Netflixオリジナルシリーズ『ストレンジャー・シングス』シーズン3は2019年配信開始
世界190か国以上で1億3000万人の有料メンバーが利用するNetflix。国内外のドラマから映画、ドキュメンタリー、バラエティーまで膨大なコンテンツを誇り、現在では1日あたり1億4000万時間を超える映画やドラマを配信しているという。

オリジナルシリーズの評価は高く、ついに今年の『エミー賞』では『ゲーム・オブ・スローンズ』などを世に送り出したケーブルテレビ局HBOをノミネート数で上回った。結果、同局と並ぶ最多23部門の受賞を果たしている。

一方オリジナル映画作品に関しては、ほとんど劇場公開される機会がないことから、『アカデミー賞』や『カンヌ国際映画祭』コンペ部門で選考対象とすべきか否かという議論が起こった。映画の鑑賞環境の変化や映画というメディアそのものを問う話にも繋がり、配信プラットフォームとしてもひときわ多方面で話題を呼んでいる。

先日、Netflixで2018年末~2019年に配信される海外オリジナル作品の新作ラインナップが発表された。来る年も引き続き映画ファン、ドラマファンを夢中にさせるコンテンツを発信してくれそうだ。現在発表されている2019年配信予定の海外オリジナル新作コンテンツを紹介していきたい。

■人気SFシリーズ『ストレンジャー・シングス』待望のシーズン3

シリーズものでは、1980年代の架空の町ホーキンスを舞台にしたSFドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』の新作となるシーズン3は2019年内配信予定だ。1980年代の映画やポップカルチャーへのリスペクトに溢れ、ミリー・ボビー・ブラウン、フィン・ヴォルフハルトといった子役たちを人気俳優に押し上げた本作。2016年に配信されたシーズン1、翌年に配信されたシーズン2で多くのファンの心を掴んだ。

新シーズンのあらすじはまだベールに包まれているが、キャストのSNSではすでに撮影を終えたことが報告されている。

7月に公開された動画には、新たにホーキンスにあるショッピングモールが登場。レトロなCM風の映像で、シーズン3からキャストに加わるマヤ・ホーク(イーサン・ホークとユマ・サーマンの娘)の姿も確認できる。

■『クィア・アイ』の新シーズンも。ファブ5はカンザスシティへ

『クィア・アイ』も新シーズンの配信を来年に控える人気シリーズの1つだ。様々な分野のプロフェッショナルである5人のゲイの男性、通称「ファブ5」が、自信を失くした男性たちを改造し、生まれ変わらせるリアリティーショー。

2003年にスタートしたアメリカの番組のリメイク作として、今年2月にシーズン1が配信されると、フードとワイン担当のアントニ、ファッション担当のタン、カルチャー担当のカラモ、インテリア担当のボビー、美容担当のジョナサンの5人の放つポジティブな魅力に多くの視聴者が惹きつけられ、笑って泣けるバラエティー番組として人気を博した。

6月に配信が始まったシーズン2では依頼人として女性も登場した。新シーズンでは5人がミズーリ州カンザスシティに行くことが予告されている。

■窪塚洋介ら出演の『GIRI/HAJI』、「こんまり」が贈るシリーズ

日本人が出演する海外オリジナルシリーズもある。1つは平岳大、窪塚洋介、本木雅弘がキャストに名を連ねるドラマシリーズ『GIRI/HAJI(原題)』。『トレインスポッティング』などのケリー・マクドナルドやウィル・シャープ、ジャスティン・ロングらと共演する。

内容はロンドンと東京を舞台を舞台に繰り広げられるスリラー。監督は『英国アカデミー賞』受賞歴のあるジュリアン・ファリノ、脚本はジョー・バートンが務める。

もう1作品は『KonMari ~人生がときめく片づけの魔法~』。ベストセラーとなった著書『人生がときめく片づけの魔法』で知られる「こんまり」こと近藤麻理恵が贈るシリーズだ。

近藤は2015年にアメリカ『TIME』誌の「最も影響力のある100人」に選出されるなど海外でもその名を知らしめている。『KonMari ~人生がときめく片づけの魔法~』は「こんまり流お片付け」でアメリカの家族を改造していく内容になるという。

■『バーフバリ』の前日譚ドラマ

その他の新作シリーズ作品には、映画『バーフバリ 伝説誕生』『バーフバリ 王の凱旋』の2作品に繋がる前日譚を描くドラマ『BAAHUBALI: BEFORE THE BEGINNING(原題)』もラインナップ。

映画2作より前の時代を舞台に、復讐心に燃える反抗的な少女だった国母シヴァガミが、唯一無二の女王へと成長していく過程が描かれる。また権力や策略、陰謀が渦巻く中でマヒシュマティ王国が都市国家から帝国へと変貌していく様に焦点が当てられるという。原作はアナンド・ニーラカンタンの小説『The Rise of Sivagami(原題)』。

Netflixは『バーフバリ』関連作を手掛けるアルカ・メディア・ワークスおよびS・S・ラージャマウリ監督を含むチームとパートナーシップを提携しており、シリーズの監督はデヴァ・カッタとプラヴィーン・サッタールが共同で務める。

さらにすでに配信日が確定しているものとしては、チュ・ジフンとぺ・ドゥナが共演する韓国の歴史ドラマ『キングダム』、スーパーヒーローの兄弟姉妹が地球滅亡の危機に立ち向かう『アンブレラ・アカデミー』がある。

『キングダム』は1月25日から、エレン・ペイジ、メアリー・J・ブライジ、トム・ホッパーらが共演する『アンブレラ・アカデミー』は2月15日から配信がスタート。

■海外新作オリジナル映画は10作品が発表。ソダーバーグやリドリー・スコット参加

海外オリジナル映画では10作品が発表。『HIGH FLYING BIRD(原題)』ではスティーブン・ソダーバーグ監督と、『ムーンライト』の脚本に参加したタレル・アルヴィン・マクレイニーがタッグを組む。

『セレニティー: 平穏の海』はマシュー・マコノヒーとアン・ハサウェイが『インターステラー』以来の共演を果たす作品。過去を捨ててカリブ海で釣り船の船長をしている男が、突然現れた元妻から、暴力を振るう現在の夫を殺してほしいと依頼される、というあらすじだ。監督は『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』のスティーヴン・ナイト。

小林直己(EXILE、三代目J Soul Brothers)の出演ですでに話題を呼んでいる『アースクエイク・バード(原題)』も2019年配信だ。リドリー・スコットが製作総指揮を務め、東京を舞台に男女3人の愛憎を描く。主演のアリシア・ヴィキャンデルのほか、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』などのライリー・キーオも出演する。

アダム・サンドラー、ジェニファー・アニストンら出演のコメディー『Murder Mystery(原題)』には日本から忽那汐里が出演。殺人事件の第一容疑者になってしまったニューヨーク市警の警官とその妻の姿が描かれる。

■『デッドプール』の製作陣が贈るライアン・レイノルズ主演作、スコセッシ監督作なども続々

またマッツ・ミケルセンが殺し屋を演じ、ヴァネッサ・ハジェンズらと共演する『Polar(原題)』、『デッドプール』の製作陣が贈るライアン・レイノルズ主演のアクション大作で、マイケル・ベイの監督作『6 Underground(原題)』、マーティン・スコセッシが実在のマフィアを描く『The Irishman(原題)』、ジェイク・ギレンホールが『ナイトクローラー』のダン・ギルロイ監督と再びタッグを組む『Velvet Buzzsaw(原題)』といった作品もラインナップ。

さらに『50回目のファーストキス』のピーター・シーゲル監督の新作『セカンド・アクト』にはジェニファー・ロペスが主演。ベン・アフレック、オスカー・アイザックらが出演する『トリプル・フロンティア(原題)』は5人の友人が再会し、南米の麻薬ギャングと対決するというストーリーだ。『スーサイド・スクワッド』『ターミネーター』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』などのスタッフが集結している。

■『ヴェネチア国際映画祭』金獅子賞の『ROMA / ローマ』はまもなく12月14日から配信開始

なお、あわせて発表された2018年末配信の新作には、『第75回ヴェネチア国際映画祭』金獅子賞受賞のアルフォンソ・キュアロン監督作『ROMA / ローマ』も登場。12月14日から配信がスタートする。

また12月7日には『ジャングル・ブック』を映像化した『モーグリ: ジャングルの伝説』、12月21日にはサンドラ・ブロック主演の『バード・ボックス』が配信開始。『モーグリ: ジャングルの伝説』ではベネディクト・カンバーバッチ、ケイト・ブランシェットらも声優として参加している。オリジナルシリーズでは『フラーハウス』の新作となるシーズン4の配信開始を12月14日に控える。