アブダビでのF1タイヤテストで、トロロッソ・ホンダは初日はショーン・ゲラエル、2日目には2019年のレースドライバー、ダニール・クビアトを走らせた。
2014年にトロロッソでF1にデビューしたクビアトは、翌年レッドブルに昇格したが、2016年序盤にトロロッソに戻され、2017年アメリカGPを最後にレッドブル傘下から離れた。
しかしレッドブル上層部は2019年にクビアトをトロロッソに乗せることを決め、クビアトは異例のカムバックを果たすことになった。
アブダビテスト2日目に、F1復帰に向けた初走行の機会を迎えたクビアトは、トロロッソSTR13・ホンダで155周と、この日参加した11人のなかで最多の周回数を走りこんだ。自己ベストタイムは2019年のコンパウンド5(2018年でいうとハイパーソフトに相当する最もソフト寄りのタイヤ)で記録した1分38秒862で、全体の8位だった。
「今日はとてもポジティブな一日だったと思う。155周を走りこむことができたんだ。1日に約3グランプリ分の距離を走れたのだから、いいテストデーといっていいんじゃないかな」とクビアト。
「走り出した直後から、自信を持って快適に乗ることができた。素晴らしい気分だった」
「来年のためにタイヤテストの作業をたっぷりこなし、役立つ情報とデータをチームのためにたくさん集めたかった。それができたのは大事なことだよ」
「このチームに戻ってくることができてうれしい。とてもリラックスしている。来年が本当に楽しみだ」