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フェラーリ&ルクレールが2日間総合での最速。ガスリー、クビアト、サインツらが新チームで走行開始/F1テスト デイ2

2018年11月29日 08:11  AUTOSPORT web

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2018年F1アブダビテスト シャルル・ルクレール(フェラーリ)
アブダビのヤス・マリーナ・サーキットでのピレリF1タイヤのテストが2日目最終日を迎えた。全10チームが参加するなか、フェラーリの2019年レギュラードライバーとしての仕事をスタートしたシャルル・ルクレールがトップタイムを記録した。

 今回のテストでピレリは2019年用タイヤを提供、比較のために2018年のタイヤでも走行できる。2019年用タイヤに関しては、ピレリは5種類のコンパウンドを硬い方からコンパウンド1~5と名付け、コンパウンド5が最も軟らかく、2018年ではハイパーソフトに相当する。

 セバスチャン・ベッテルからステアリングを引き継いだルクレールは135周を走りこみ、2019年のコンパウンド5で1分36秒450を記録した。このタイムは、前日のベッテルが2018年ハイパーソフトで出した1分36秒812を上回り、2日間通しての最速にあたる。
■ガスリーがレッドブルのテストを担当、2位タイムをマーク


 2位に続いたのは、レッドブル・レーシングでの仕事を本格的にスタートしたピエール・ガスリー。RB14で129周を走りこんだガスリーは、2019年コンパウンド5で1分37秒916をマークした。

 フォース・インディアでテストに参加したランス・ストロールが3位。2019年に同チームに加入する見込みでありながら、まだ正式発表されていないストロールだが、2日間にわたってVJM11を走らせた。最終日は122周を走行、2018年のハイパーソフトで1分38秒044のタイムを出している。

 4位はメルセデスのバルテリ・ボッタス。午前午後通して2日間走ったレギュラードライバーは今回ボッタスだけだった。143周を走るなかで出した自己ベストタイムは、2019年コンパウンド5での1分38秒448だった。

 カルロス・サインツJr.はこの日、マクラーレンドライバーとしての初仕事に臨んだ。150周を走りこんだサインツは、2019年のコンパウンド5で記録した1分38秒547で5位となった。

 一方、来季ルノー加入が決まっているダニエル・リカルドは、レッドブルから今回のテストへの参加が認められずに欠席。ルノーは2日目、開発ドライバーのアルテム・マルケロフを起用した。マルケロフは129周を走行、2018年ハイパーソフトで1分38秒590をマークした。午前のセッションでマルケロフは最終セクターでスピンを喫したものの、マシンダメージは免れた。
■クビアトが復帰。トロロッソ・ホンダF1で最多周回をこなす


 この日、ドライバーをふたり起用したのはウイリアムズのみだった。午前中はロバート・クビカ、午後にはジョージ・ラッセルが走行を行った。クビカは56周を走り、2018年ハイパーソフトで1分40秒265を記録し10位、ラッセルは55周のなかで2018年ハイパーソフトで1分38秒802をマーク、7位となった。

 トロロッソ・ホンダは2019年レースドライバーのダニール・クビアトを起用。昨年終盤以来のトロロッソ復帰を果たしたクビアトは、155周とこの日参加した11人のなかで最多の周回数を走りこんだ。自己ベストタイムは2019年のコンパウンド5で記録した1分38秒862だった。

 ハースはF2ドライバーのルイス・デルトラズを2日目の担当ドライバーに起用。初のF1テストの機会を得たデルトラズは、117周を走りこみ、2019年のコンパウンド5で1分39秒069の全体の9位にあたるタイムを出している。

 ザウバーのアントニオ・ジョビナッツィが11位。ジョビナッツィはピットレーン出口でストップし、赤旗を出すというアクシデントがあった。チームはメカニカルトラブルが発生したもののすぐに解決したと述べている。来季レギュラーとなるジョビナッツィは128周を走行、2019年のコンパウンド5で1分40秒435をマークし、11位となった。

 28日の走行をもって、2018年のF1公式テストは終了、次回の合同テストは2019年2月18日にスタートするプレシーズンテストとなる。