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YouTube「闇金ウシジマくん」のネタバレ投稿は違法…「発信者情報開示」命令

2018年11月28日 19:02  弁護士ドットコム

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小学館は11月28日、YouTube上に無断アップロードされた漫画の画像や文字情報について、東京地裁が、YouTube社(米・カリフォルニア州)に対して、発信者情報の開示を命じる仮処分を決定したと発表した。決定は11月27日付。同社は「漫画そのものだけでなく、文字だけを抜き出す投稿の違法性も認定された」と、その意義を強調している。


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小学館広報室によると、問題になったのは、人気漫画『闇金ウシジマくん』(真鍋昌平さん)だ。YouTube上に、著作者に無断で、漫画の画像や文字情報がアップロードされていた。同社は今年10月、東京地裁に発信者情報開示の仮処分を申し立てた。


違法にアップロードされた漫画が閲覧できる「海賊版サイト」が社会問題とされる中で、一般には海賊版サイトとされていないYouTubeにも、漫画の画像や吹き出しのセリフを文字情報で紹介する「ネタバレ」投稿がおこなわれているという。


今回の決定について、同社は「漫画の画像だけでなく、吹き出しの文字だけを抜き出して投稿した事例に対しても同様に違法と判断している」「YouTubeのみならず、ネット上に氾濫するいわゆるネタバレサイトを厳しく戒めるもの」とコメント。民事・刑事双方から投稿者の責任を追求するとしている。


(弁護士ドットコムニュース)