ポルシェは11月28日、アメリカ・ロサンゼルスで第8世代へと進化を遂げた新型『ポルシェ911』をワールドプレミアした。
リヤエンジン・リヤドライブ(RR)の伝統を守り、ポルシェのフラッグシップとして君臨するとともに、世界中のスポーツカーのベンチマークとなる『911』が第8世代、992型となって登場した。
そのデザインはポルシェのDNA、911の伝統に則ったものとなってるが、よりワイドで力強さを増した。具体的にはフロントボディは45mm拡大され、目を引くワイドなホイールアーチはフロントに20インチ、リヤに21インチのホイールを収める。
全モデルで同一幅となるリヤエンドは、可変式スポイラーを備えながらスリムなセンターセクションを強調するデザインを採用。横一文字に広がるテールランプは、新型カイエンや次世代電気自動車のタイカン(旧ミッションE)などでも見られるポルシェの最新トレンドだ。
インテリアでは特徴的な直線的デザインとすることで1970年代の911を表現。ポルシェ特有の中央のレブカウンターの横に位置する、ふたつのディスプレイはドライバーに運転に必要な情報を提供する。そのハイライトはポルシェ・ウェットモード、熱探知カメラを備えたナイトビジョンアシストだ。これらの装備によって濡れた路面の走行をより安全に行えるようになっているという。
アルミボディが採用された新型モデルの心臓部には、よりパワフルになった水平6気筒ターボエンジンが搭載される。そのパワーは先代比30馬力増しで、カレラSとカレラ4Sで最高450馬力(331kW)に達し、最高速は308km/hをマークする。
また、0-100km/h加速はともに4秒を切り、カレラSが3.7秒、4WDモデルのカレラ4Sは3.6秒と、それぞれ先代モデルを0.4秒上回るが、オプションのスポーツクロノパッケージ仕様車ではさらに0.2秒タイムを縮めることが可能だという。
なお、日本仕様の価格や予約受注および販売開始時期については、決定次第アナウンスされる予定だ。