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みきとPが語る、ボカロPや作家業で求められる“自我”「曲がカッコよければ批判もねじ伏せられる」

2018年11月28日 13:22  リアルサウンド

リアルサウンド

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 みきとPが作詞(てにをはと共作)・作曲を手掛けた、テレビアニメ『宇宙戦艦ティラミスⅡ』の主題歌シングル『Gravity Heart』が11月28日にリリースされた。


参考:ナユタン星人、はるまきごはん、ピノキオピー……自らの意志が強く表れたMVを生み出すボカロP


 『宇宙戦艦ティラミス』シリーズは、宮川サトシが原作、伊藤亰が作画を務める同名漫画を原作にしたテレビアニメ。2018年4月から6月にかけて第1期が放送され、現在第2期がオンエアされている。主人公は戦闘ロボットのエースパイロット、スバル・イチノセ。本格派SFタッチの絵柄でありながらも、彼を中心にした日常風景がシュールなギャグと共に描かれており、そのギャップがファンの間でも話題となっている。


 第2期のオープニングテーマを手掛けたみきとPは、音声合成ソフトのVOCALOIDで作家活動を行うボカロP。今回のインタビューでは、「Gravity Heart」の制作秘話や『宇宙戦艦ティラミス』の魅力をはじめ、2018年4月に発表したボカロ曲「ロキ」の反響、現在のボカロシーンについてなどを語ってもらった。(編集部)


■「しっかりと前フリを効かせてます(笑)」


ーーみきとPさんは今回の『宇宙戦艦ティラミスII』オープニングテーマ「Gravity Heart」で、初めて本作に楽曲提供されました。まずは『宇宙戦艦ティラミス』という作品の印象をお聞かせください。


みきとP:自分は今回のテーマ曲のお話をいただいてから初めて観たんですけど、個人的に好きなタイプのアニメだったので、関わらせていただくことができてうれしかったです。これは誰もが思うことだと思うんですけど、絵柄はカッコいい雰囲気なのにいきなりギャグが入ってくるから素直に面白くて。要は緊張と緩和ですよね。シリアスな雰囲気で緊張させておいて、急に観ている側が予想してない方向に曲がっていくから、思わず笑ってしまうというか。いわゆるお決まりの設定でも、それが想像のつかない方向に行きつくことの応酬なので飽きないです。


ーーパッと見は正統派のSFロボット・アクション風を装ってますけど、いざ蓋を開けてみると、主人公のスバル・イチノセを含めキャラクター全員が真面目な顔しておかしなことをしますものね。キャストの皆さんの演技も妙な方向に熱が入っていて。


みきとP:第2期では小山力也さんが主人公のお父さん役(ソウイチロウ・イチノセ)で登場しますけど、僕はあんな感じの声を出す小山さんを初めて観ましたから(笑)。小山さんと言えば犯人を追い詰めたりする役柄の声が多い印象だったので、岐阜弁をしゃべり始めた時は「すごい!」と思って、思わず小山さんの出身地を調べたぐらいで(笑)。実際は京都出身でしたけど、岐阜の人が聞いても違和感がないんじゃないかと思いましたし、言葉の部分でも設定通り作られてるんだなと感じましたね(ソウイチロウ・イチノセは岐阜県関市出身という設定でTVアニメでは原作コミックス、原作担当の宮川サトシさんが方言指導にあたっている)。


ーー今まで放送されたアニメの中で印象的なエピソードを挙げるとすれば?


みきとP:結構ありますけど、第2期ならネオデュランダルにステッカーが貼ってあるシーンですね(第4話「BUT THERE THERE WAS A GIMLET / AI」)。実はそのステッカーの中に『水曜どうでしょう』(北海道テレビ放送)風のステッカーがあるんですよ。自分は『どうでしょう』が大好きなので、普段から車に貼ってるのを見かけたりすると気分が盛り上がるんです(笑)。そういう好きな人が気づくとクスっとなれる細かいネタが入ってるので、いろんな場面で「この部分にも何か意味があるんだろうなあ」って想像が膨らみますし、何回も観返したくなるんですよね。


ーーそんな本作のオープニングテーマを制作するにあたって、制作サイドからはどのようなオファーがあったのでしょうか?


みきとP:最初にお話をいただいた時に、マイナー調でシリアスなイメージの楽曲をリファレンスとしていただいたので、その時点で自分に求められてるものが何なのかを悟ったんです。もちろん作品の中に出てくる言葉を歌詞に使ったり、面白いものをはめ込むこともできるんですけど、この作品はオープニングをド真面目な曲にすることで、本編の内容が際立って面白くなると思うんですよね。それと今回は“みきとP”としてオファーをいただいたので、いわゆる作家モードとして“ロボットアニメの主題歌”を作るというより、自分の持っているものを出したほうがいいんだろうなとは思いました。


ーーたしかにみきとPさんが作家として楽曲提供される際は“mikito”とクレジットされてることが多いですけど、今回は“みきとP”名義ですね。


みきとP:ぶっちゃけそこまで厳密に決めて分けてるわけじゃないんですけどね(笑)。ただ、今回は“みきとP”としてオファーをいただいたので、単純に頼まれ方の違いというか。それと“みきとP”はボーカロイドのプロデューサーとしての名義なので、アニメとの親和性も多少はあるかなと思いまして。


ーー今回の楽曲の作詞はてにをはさんとの共作になりますが、楽曲制作はどのように進めていかれたのでしょうか?


みきとP:今回はまずテレビ放送用のサビのみの尺のバージョンを先に作って、そこから広げて全体を作りました。歌詞は曲を作りながら何となく浮かんだ言葉をまとめつつ、浮かばなかった部分は空欄にしておいて、それをてにをはさんにお渡ししたんです。それを元にてにをはさんが叩きを作って、そこから二人で相談しながら作っていきました。サビの後半の折り返しの部分はもともと〈答えはいつも自分の中にある〉といった意味合いの日本語の詞だったんですけど、「なんかここで英語がきそうじゃない?」という話になったので、〈The Answer is always in your mind〉と英訳してハメてみたらめちゃくちゃカッコよくなったので活かしました。まあ、英訳と言っても翻訳ソフトを使っただけなんですが(笑)。


ーー歌詞には〈太陽のエナジー〉や〈バラバラになった 星屑達〉といったフレーズが散りばめられていて、みきとPさんが普段書かれる楽曲とは異なるクールな趣きがあります。やはり今回の曲はカッコよさを際立たせようという狙いがあった?


みきとP:そこは共作の面白味でもありますし、今回はカッコよさや、切なさ、ちょっと傷を抱えてる雰囲気とか哀愁みたいなものを出そうと思って。僕はもともと切ない曲を書く傾向にあるので、そこは意識的というよりも自然とそうなった感じなんですけど。でも、カッコよくするほど本編とのギャップが生まれるので、そういう意識は制作時にずっと持ってました。


ーーサビの〈愛のグラビティ〉というワードも印象的でした。


みきとP:最初に第2期は“家族愛”がキーワードになるというお話を伺ったので、観てる方にもその雰囲気が伝わるようにと思って。第2期はスバルの兄貴(イスズ・イチノセ)やお父さんがたくさん登場するので、家族の血の繋がりと作品の舞台になっている宇宙を掛け合わせた言葉として“グラビティ=引力”をテーマにしました。


ーーアレンジ面で『ティラミス』らしさを意識したところはありますか?


みきとP:宇宙を舞台にした作品なのでスペーシーな音を入れたりはしましたけど、逆にいわゆるアニソンっぽくならないようにしたところが工夫かもしれないです。僕は1期のオープニングテーマの「Breakthrough」が好きなんですけど、それとは似ないように、普通のバンドが演奏してもおかしくないアレンジにしようという意識があって。


ーーなぜ、アニソンっぽくないアレンジにしようと思ったのですか?


みきとP:先ほどお話した内容に繋がりますけど、今回は“みきとP”としてオファーをいただいたので、何か既存のものに寄せるというよりも、自分らしく、作品から感じ取ったものをズバッと出そうと思ったんです。ただ、今回はオープニングアニメの尺も普通のアニメより短くて、30秒の中でキメっぽいところを含めて収めなくてはいけなかったので、そこはアニソンの最低限のセオリーを守って作ったところではありますね。短い尺なので歌で始まるようにしたりとか。


ーーこの楽曲は主人公のスバルによるキャラソンということで、声優の石川界人さんが歌唱をされてますが、その点で工夫した部分もあるのでは?


みきとP:もちろん石川さんのキーに合わせて作ってはいますけど、逆に石川さんが歌うことをあまり意識せずに「この曲を石川さんはどういうふうに歌ってくれるだろう?」という期待を込めた部分が大きいです。デモの仮歌は自分で歌ったんですけど、実際に石川さんが歌唱したものを聴かせていただいたら、やっぱり自分の歌と違って『ティラミス』の世界観になってましたし、期待してた部分をうまく表現していただいて、いい意味で曲と作品を接着していただきました。


ーー2番に〈手を伸ばせば「ここにいる…」〉とつぶやくパートもあって、そこでスバルのキャラクター性をより強く感じました。


みきとP:やっぱり声優さんの曲を書くときはセリフっぽいものを入れたくなるんですよね。今回もそう思って提案させていただいたんですけど、当たり前なんですが僕が言うよりも遥かに良い仕上がりになってました(笑)。そこは聴いてくれる『ティラミス』ファンの方もきっと喜んでくれるんじゃないかと思います。


ーーアニメの本放送でオープニングアニメをご覧になった際の感想は?


みきとP:僕の書いた曲がアニメのオープニングに使われるのは初めての経験だったので感動しましたね。『ティラミス』は昔のアニメみたいに放送開始と同時にオープニングが流れるところもいいし、第1話のオープニングではまだ「Breakthrough」が使われていたので、第2話から「Gravity Heart」が流れたことで聴き慣れた曲から突然新曲に変わるインパクトもあったと思うんですよ。それを観てる人に感じてもらえたらうれしいなあと思いましたね。


ーーアニメのオープニング映像も、いかにもシリアスなドラマが起こりそうな作りで、本編とのギャップが絶妙ですよね。


みきとP:だからやっぱり一度アニメを観てもらいたいですよね。観て初めて「ああ、こういうことだったのか!」ということに気づける曲だと思うので。しっかりと前フリを効かせてますから(笑)。


■「ボカロの楽曲制作は誰にも干渉されない場所」


ーーみきとPさんはこの春に放送されたTVアニメ『こみっくがーるず』のエンディングテーマ「涙はみせない」の作詞・作曲・編曲も手掛けられましたが、アニメソングを制作する際に心がけていることはありますか?


みきとP:一口にアニソンと言っても最近はいろんなジャンルのものがあるので、自分に依頼をいただいて曲を書く場合は、いただいたオーダーのイメージからはあまり外すことはなく、でも自分のカラーも出したほうがいいんじゃないかと思っています。これはアニソンに限らずなんですけど、僕が作家仕事を始めた当初は、クライアントの方の希望に完全に沿った曲を作ることが多かったんですけど、その場合、仮にそれでOKだったとしても自分の中で「本当にこれでいいんだろうか?」「もっと良いものを作れたんじゃないか?」と思うことが多くて。なのでここ1~2年ぐらい前から、自分のカラーをしっかり出すことを意識するようになりました。


ーーそれはご自身の中で自分が作家というよりも音楽家という意識が強いから?


みきとP:そうですね。自分は完全な職業作家ではないし、そもそも技術力の問題もあって、そこまで作家に振り切れない自分もいたりするので。であれば、まだ確立できたわけではないですけど、「自分の個性はこれだ!」という“自我”を提供曲にもどんどん盛り込んでいくことで差別化を図ろうと思ったんです。


ーーその意識の変化には何かきっかけがあったのでしょうか?


みきとP:例えば、コンペに参加した時に、先方のオーダー“っぽい”曲を作っても落ちる一方で、オーダーとは少し違うけど、ちょっとエッジのあるものを作ったら採用してもらえたりすることがあるんですよ。そういう経験を経て、曲を発注する側の人たちも「オーダー通りに作ってください」と言ってるわけではなくて、そこにインパクトとか感動が加わった曲に出会いたいんじゃないだろうかと思ったんです。


ーークライアント側としても、ある種の意外性を求めてるのではないだろうかと。


みきとP:はい。それに加えておそらくちょっとしたアーティスト性も求められてるんじゃないかと思うんですね。まあ、僕は曲を依頼する側の人間ではないので、あくまで予想なんですけど(笑)。


ーーみきとPさんはそのように作家活動も行いつつ、並行して現在も個人でボカロ曲やオリジナル曲を発表し続けています。やはり自分自身の音楽を発表していきたいという思いが強いのでしょうか?


みきとP:僕がニコニコ動画やボカロの楽曲制作を続けてる理由のひとつとして、それが作家活動と違って自分の好きなことができる、誰にも干渉されない場所ということがあります。例えば「ロキ」は、なかなか誰かに依頼されて作るタイプの曲ではないと思うんですけど、自分にとってそういう曲を発表できる場所を無くしたくはなくて。僕が理想としているのは、作家として曲を頼まれた場合は相手を満足させるものを作ることができて、なおかつ自分のやりたことが好きにできる状態なんですよ。なので今は作家と個人の二本立てで活動しています。


ーー今お話に上がった「ロキ」は、2018年のボカロシーンを語るうえで欠かせない曲になりましたね。


みきとP:自分ではそんなふうになるとは思いませんでしたけどね。曲をアップする時に「この曲は絶対伸びるぞ!」と確信を持つことはないですし、ただ自分の中でカッコいいと思える曲を作って出してみたら、たくさんの人に届いた、という感じです。


ーーこの曲は、みきとPさんの肉声とボーカロイド(鏡音リン)のデュエット曲ということでも話題になりましたが、これはどのような狙いで?


みきとP:実はボカロと一緒に歌ってみるスタイルは、何年も前からちゃんとやりたかったことのひとつなんですよ。もちろん中にはそういう曲を作ってる人はいますし、自分も過去にボカロ曲でコーラス程度の歌を混ぜた曲を作ったことがあったんですけど、その時にいろいろと難しさを感じたんですね。


ーーそれは例えば?


みきとP:ボカロと人間の声を混ぜると世界観が違いすぎてどちらかが浮いてしまうんですよ。例えば人間の歌がメインの曲だと、ボカロはシンセや効果音みたいな扱いになってしまうし、その逆の場合は急に夢から醒めたような感覚というか「この曲に人間の声が必要なのか?」という感じになるんです。自分が過去にアップした曲の動画にも「人間イラネ」というコメントが付いたりして(笑)。僕もその気持ちはわかるんですけど、そこを声の加工の仕方とか混ぜ具合で何とかクリアできないかなと思って。それに最近のボカロ界は昔より決まりごととかしがらみがなくなってきてる気がするんですよ。例えば昔は「動画はイラストで作らなくちゃいけない」という流れがあったと思うんですけど、今は実写の映像を使ったものもありますし、それなら「人間の声とボカロが混ざった曲もいいんじゃないか?」と思って。


ーーそれで作られたのが「ロキ」だったと。


みきとP:というか、曲がカッコよければ、そういう批判や指摘コメントもねじ伏せられるんじゃないかなと思ったんですね。仮に「人間の声はいらない」と言われたとしても、「いや、この曲には必要!」っていう説得力があればいいなと思って。ただ、ボーカルデータについてはいろいろ手を加えてるんですよ。「ロキ」に関しては「ボカロの音声が生き生きしてるように聴こえる」と言っていただけることが多いんですけど、その理由というのはもちろんあって。例えば「サビの部分の歌い方が盛り上がって聴こえるのはなぜか?」ということにもやり方があるんですけど、そこは技術的な問題なので。


■「『ロキ』はクリエイター側を鼓舞するようなメッセージ」


ーー独自のレシピがあるわけですね。それと個人的に「ロキ」は、昨年に話題となったハチ(米津玄師)さんの「砂の惑星」に対する返答のようにも思えたのですが。


みきとP:その感想は、この曲に何かそう思わせる説得力やポイントがあったからだと思うのでありがたい深読みなんですけど、全然関係ないですね(笑)。この曲で自分が伝えたかったことは、「ボカロPさんも歌い手さんもみんないろいろ頑張ってるけど、とにかく死なずに行こうぜ」という、クリエイター側を鼓舞するようなメッセージなんだと思います。お互いにこの界隈から上がってきた戦友のような気持ちがあるので、その横に並んで言ってるというか。


ーー〈生き抜くためだ キメろTake a “Selfy”〉というフレーズからは、「周りは気にせず自分の足で歩け」といったメッセージが込められてるようにも感じました。


みきとP:そうですね。生き抜くためには何だってやれ、みたいな感じですかね。「ロキ」の歌詞に辛辣な言葉が多いのは、ふざけた大学生活を送ってた過去の自分に言ってる部分があるからなんです。なので、この歌自体は別に誰かをディスってるわけではないし、自分としてはいい時期に発表できたと思うんですよ。例えば僕よりも知名度の高い人がこの曲を発表したら多分変な感じに受け止められると思うし、僕よりも知名度が低い人が発表しても変な感じになっただろうし(笑)。友達からも「ちょうどいいタイミングとポジションでこの曲を出したからマッチングした」と言われたんですけど、確かに一理あると思って。


ーーちなみに、みきとPさんはボカロシーンの現状をどのように捉えていますか?


みきとP:やりたい人がやりたいことをやってるイメージですね。昨今は「この曲で再生数を稼ごう!」とか「一旗あげてやろう!」なんていうガツガツした感じはあまりないと思うし、サウンドの傾向としてはお洒落な方向になってきてて、今のインディーズのロックシーンとそれほど相違はないのかなと思います。特に若手の人はお洒落な音楽をやってるし、みなさんそれぞれの個性を出してますよね。


ーー例えばキタニタツヤさんのように、ボカロシーンで注目を集めつつ作家としても活躍されてる若手の方もどんどん出てきてますものね。


みきとP:最近はキタニさんやはるまきごはんさんといったアーティスト指向の人達も増えていますよね。ある意味、昔みたいなオタク文化ではなく、カジュアルになった印象があります。ただ、その一方で初音ミク伝説がずっと続いてるところもあって。例えば『マジカルミライ』(毎年開催されている初音ミクのイベント)にはお客さんがたくさん集まりますけど、そこで一番盛り上がるのはやっぱり過去のヒット曲だったりして、新規のお客さんがどれぐらい増えてるのかわからないところもあると思うんです。そういう“初音ミクのファン”が変わらずたくさん集まるシーンと、実際に今ボカロ曲が作られているシーンとは少し違う印象です。


ーーシーンの成熟とともにその中身がより細分化されてきたというか。そんな中でみきとPさんは今後、どんな活動を行っていきたいですか?


みきとP:今は11月18日に発表するボカロアルバム(『DAISAN WAVE』)と年末に予定してるワンマンライブに向けて大変なことになってる状態です(笑)。今回の新作は同人で出すんですけど、同人アルバムとしては6年ぶりになりますからね。アルバムには「ロキ」も収録しますし、最初は僕が初めて行ったイベントでもある『ボーマス(THE VOC@LOiD M@STER/ボーカロイド専門の同人即売会)』で発表しますけど、年末のコミケにも出品する予定なので、ぜひ聴いていただきたいです。(※注:取材はアルバムのリリース前に実施)


ーーワンマンライブは12月20日に東京・代官山LOOP(※SOLD OUT)で開催されるとのことで、どんな公演になりそうですか?


みきとP:ワンマンライブも久々で、2年ぶりになるんですよ。イベントにはたまに出演させていただくんですけど、その時は2~3曲しかやらないことが多いので、この日はたくさんの曲をやろうかなと思ってます。


ーー例えば「Gravity Heart」のセルフカバーも期待できそう?


みきとP:いまのところは予定してないです(笑)。でも、それも面白いかもしれないですね。考えてはなかったですけど妙案かも。とはいえ、カバーするには準備が必要だと思うので、いつか実現できればと思います。(取材・文=流星さとる)