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ベッテルがクラッシュも首位。ザウバーのライコネンはトラブルでストップ/F1テスト デイ1

2018年11月28日 08:01  AUTOSPORT web

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2018年F1アブダビテスト キミ・ライコネン(ザウバー)
27日、アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで、2019年ピレリF1タイヤのテストがスタートした。全10チームの12人のドライバーが参加するなか、フェラーリのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークした。

 各チームはピレリの2019年型タイヤをテスト、同時に2018年のタイヤも比較のために走らせた。ピレリは2019年のタイヤの名称として、コンパウンド1~5を用いており、コンパウンド1が最も硬いタイヤ、コンパウンド5が最も軟らかいタイヤとなっている。

 ベッテルは2018ハイパーソフトで出した1分36秒812でこの日のトップとなった。ベッテルはセッション開始から約3時間後にターン1でスピンし、ウォールにヒット、これによって赤旗が出た。リヤウイングを壊したベッテルだが、午後にコースに復帰、合計67周を走行している。

 メルセデスのバルテリ・ボッタスが2位。120周を順調に走りこんだボッタスは、1分37秒231の自己ベストタイムを2019年の“コンパウンド5”でマークした。

 3位には、フォース・インディアを走らせたランス・ストロールが続いた。ストロールの加入はまだ正式に発表されてはいないが、チームは2019年タイヤテストの初日午後に彼を起用した。午前には来季レースドライバーとして発表済みのセルジオ・ペレスが走行している。ストロールは56周のなかで2018年ハイパーソフトで1分37秒415をマーク、ペレスは67周を走行し、2019年のコンパウンド5で1分37秒976を記録し、この日の5位となった。

■レッドブルのフェルスタッペンは唯一ウルトラでベストタイム。ガスリーは翌日の走行への準備

 レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが4位。131周を走ったフェルスタッペンは、12人中唯一、ベストタイムを2018年ウルトラソフトでマークした。この日は2019年に加入するピエール・ガスリーが、翌日の走行に備えてガレージで待機していた。


 6位は2019年にマクラーレンのレースドライバーに昇格するランド・ノリス。135周を走るなかで、ノリスは2019年のコンパウンド5で1分38秒187をマークした。

 ルノーのニコ・ヒュルケンベルグが7位に続いた。ヒュルケンベルグは2018年ハイパーソフトで1分38秒789を記録、合計128周を走った。

 ハースF1チームの2019年テストドライバーに就任するピエトロ・フィッティパルディがこの日F1での初走行を行った。F1で2回のタイトルを獲得しインディ500の優勝経験も持つエマーソンの孫であるピエトロは、パワーユニットの問題によりコース上でマシンをストップ。パワーユニット交換を行ったため、周回数は54周にとどまった。自己ベストタイムは2018年ハイパーソフトで出した1分39秒201だった。

■トロロッソ・ホンダの2019年ペア、クビアトとアルボンが登場

 9位と10位にはウイリアムズの2019年レースドライバーのロバート・クビカとジョージ・ラッセルが続いた。ラッセルはウイリアムズでの初テストに臨み、午前を担当、42周を走行。午後担当のクビカは走行スタートが遅れ、周回数は32周にとどまった。クビカは1分39秒269、ラッセルは1分39秒512の自己ベストタイムをともに2019年コンパウンド5でマークした。

 ザウバー移籍後初のテストに臨んだキミ・ライコネンが11位。順調に周回を重ねていたライコネンだが、セッション終盤にトラブルが発生し、コース上でマシンをストップした。102周を走るなかで、ライコネンは2019年のコンパウンド5で1分39秒878の自己ベストタイムを記録している。

 12位はトロロッソ・ホンダでテスト初日を担当したショーン・ゲラエルだった。ゲラエルは12人中最多の150周を走行、2018年ハイパーソフトで1分40秒435をマークした。この日は、2019年のレースドライバーを務めるダニール・クビアトとアレクサンダー・アルボンもガレージに登場。テスト2日目はクビアトが担当する予定となっている。