インディカー・シリーズ直系のジュニアカテゴリーであるクーパータイヤUSF2000選手権に参戦するミラー・ビナティエリ・モータースポーツは、元F1ドライバーでインディカーにも参戦したルーベンス・バリチェロの息子エドゥアルド・バリチェロを起用すること発表した。
1993年にデビューし通算322戦とF1史上最多参戦記録を持つバリチェロ。2011年にF1を引退すると翌年はKVレーシング・テクノロジーからインディカーに1シーズン参戦した。
彼の息子であるエドゥアルド・バリチェロも偉大な父親の後を追うようにモータースポーツへの道を歩んでいる。
6年間カートでキャリアを積むとF4アメリカ選手権に参戦。初めてのオープンホイールレースフルシーズンは、17レースを戦い4度のトップ10フィニッシュを果たした。
今年17歳のエドゥアルド。2019年はミラー・ビナティエリ・モータースポーツと契約し、インディカー直系のジュニアカテゴリーへとステップアップが決まった。
ミラー・ビナティエリ・モータースポーツは、1996年から2001年に歯科医をしながらインディカーに参戦したドクター・ジャック・ミラーとアメリカンフットボールNFLを代表するクラッチキッカーとして活躍し、今もインディアナポリス・コルツに所属するアダム・ビナティエリのふたりがオーナーを務める新チームで、2019年からUSF2000選手権に参戦する。
チームメイトとなるジャック・ウィリアム・ミラーは、ドクター・ジャック・ミラーの息子だ。
「ミラー・ビナティエリ・モータースポーツからUSF2000選手権に参戦することに興奮しているよ。カート時代からインディ・ロード・プログラムを考えていて、それに参加できることは特別な気分さ。デビュー戦に向けてテストもたくさん計画されているけど、もう開幕戦のセント・ピートのカウントダウンを始めているよ」とエドゥアルド。
共同オーナーのミラーは、「エドゥアルドがMVMファミリーに加わることをうれしく思っている。元F1ドライバーのルーベンス・バリチェロの息子であり、彼らの家族の絆は間違いない。第二世代ドライバーとして私の息子ともつながるし、エドゥアルド、そしてバリチェロファミリーと我々のオペレーションは完璧にフィットするはずさ」
「我々はUSF2000選手権で最初のシーズンをスタートする予定だが、優秀で経験豊富なクルーとエンジニアを集めており、エドゥアルドがロード・トゥ・インディの道を歩み始める素晴らしいプラットフォームを作るつもりだ」とコメント。
インディカーへのステップアップをサポートするロード・トゥ・インディプログラム。クーパータイヤUSF2000の上にはプロ・マツダシリーズ、そしてインディ・ライツと続き、各カテゴリーで活躍したドライバーには次のカテゴリーへのステップアップがサポートされ、インディカー参戦へと繋がるプログラムだ。
インディカー参戦への道を歩き始めたエドゥアルドに父親のルーベンスも喜びを語っている。
「F4のシーズン中にジャック(ミラー)に会ったんだ。すぐに意気投合したよ。彼は、私と同じようにスポーツに愛情と情熱を持っていて、子供たちへの愛情も結びつけている。理に語っているよ。エドゥアルドと彼のレースキャリアにとっては完璧なステップになるし、USF2000選手権に参戦し、ロード・トゥ・インディプログラムに参加することにとても興奮しているよ」