11月26日、マクラーレン・オートモーティブは11月30~12月1日にバーレーン・インターナショナル・サーキットで開催されるバーレーンGTフェスティバル内で、同社の新型FIA-GT3カー『マクラーレン720S GT3』を初公開すると発表した。
第1世代の『MP4-12C GT3』、第2世代の『650S GT3』に続くマクラーレンの第3世代GT3カー、『720S GT3』がいよいよ正式発表されることとなった。この新型GTカーは、11月30日から12月1日にかけてFIA GTネイションズカップなど多数GTレースが開催されるバーレーンGTフェスティバルの会場で初公開される予定だ。
720S GT3はマクラーレン・オートモーティブのモータースポーツ部門が、設計・開発・製造という一連の過程をすべて手がける最初のモデル。
2019年の市場投入を目指し、ヨーロッパ各地のサーキットで延べ数千キロに及ぶ走行テストが重ねられている同車は、現在も開発プログラムが進められている段階とされる。マクラーレンはそのプログラムの一環として12月13~15日、アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで開催されるガルフ12時間に同マシンをテスト参戦することをあわせてアナウンスしている。
ガルフ12時間には、同じイギリスのスポーツカーメーカーであるアストンマーチンも2019年に投入する新型『アストンマーチン・バンテージGT3』を3台送り込む予定となっており、英国2メーカーが誇る新型GTカーの出来栄えが直接比較されることになりそうだ。
なお、アストンマーチンとは対照的に、マクラーレンはガルフ12時間の参戦体制について現時点で詳細を明かしていない。
「我々はバーレーンGTフェスティバルで『720S GT3』のデモンストレーションを実施することを楽しみにしている」と語るのはマクラーレン・オートモーティブ・モータースポーツのダン・ウォルムズリー代表だ。
「多くのモータースポーツチームにとって、エキサイティングな1年のエンディングレースとなるガルフ12時間で競合他社と争えることに本当に興奮しているんだ」
「720S GT3はマクラーレン・オートモーティブが設計・製造した最初のレースカーだ。開発チームは我々が考案した厳しいテストプログラムをクリアするために、休むことなく働いている」
「我々はレース中に多くのことを学ぶことができると確信しており、イベント終了後もテストを続ける予定だよ。720S GT3はマクラーレン・オートモーティブにとって重要な“製品”なんだ。我々はカスタマーに価値ある製品を確実に提供することに努めている」と述べている。