マクラーレンF1チームは、2019年シーズンにジェームズ・キーがチームの新たな役割に就任することは確かだと述べている。
トロロッソのテクニカルディレクターだったキーは、2018年7月にマクラーレンと契約を結んだ。しかしながらトロロッソはキーと長期契約を結んでおり、彼がマクラーレンに移籍することを認めていなかった。
そのためキーは、7月以降無期限の“ガーデニング休暇”に入っており、あとどれくらい控えの状態が続くのかは不明で、彼のポジションは宙に浮いたままだ。
「ジェームズは来年チームに加入するだろう」とマクラーレン・レーシングのCEOを務めるザック・ブラウンは、アブダビGPの金曜日に主張し、妥協案によってトロロッソとついに同意に至ったことをほのめかした。
しかしブラウンは、キーが冬のオフシーズンの間に、2019年マシンについて重要な貢献を行うのに間に合うようチームに加入できるか否かについては話すことができなかった。
またブラウンは、2019年3月の開幕戦オーストラリアにキーがチームに帯同できるのかについても明言することができず、“ある時点で”ポストに就任するだろうとだけ語った。
「このような状況になることは分かっていた」とブラウンは語り、その間にも2019年のシャシーは順調に開発されていると主張した。
「彼を雇ったのは、当然ながら彼に非常に大きな才能があると考えたからだ。彼が仕事を始めるのをとても楽しみにしている。だが2019年マシンについては、作業に加わっていないよ」
「パット・フライとアンドレア・ステラおよびデザインチーム全体が一丸となり、非常に順調に作業を行なっている」
「これは復調への旅の一部だ。適切な人材を配置していくが、それは一晩でできることではない」
マクラーレンは、過去に不調に苦しむ他チームを好転させてきたキーが、近年の長期低迷からマクラーレンが脱するための助けになると期待している。
キーは最近の数シーズンにおいてトロロッソの調子を復活させる前は、デザイナーとしてジョーダン、ミッドランド、スパイカー、フォース・インディアなどで仕事を成功させており、その後はザウバーにも短期間在籍している。