レッドブル・トロロッソ・ホンダが、2019年シーズンに向けてアレクサンダー・アルボンを起用することを正式に発表した。これによりトロロッソは、2年ぶりにF1復帰することになるダニール・クビアトとアルボンというドライバーラインアップに確定した。
2012年にレッドブルのジュニアプログラムから落選した22歳のイギリス生まれのタイ人ドライバーは、レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコによって、ブレンドン・ハートレーの代わりとなるべくシート交渉が進められていた。
しかし、今年のFIA F2をランキング3位を終えたアルボンは、すでにフォーミュラEにニッサン・e.damsで参戦する契約を結んでいたため、レッドブルはアルボンの契約を解消するためニッサンと交渉、11月26日にニッサンは契約を解除することを認め、アルボンは2019年シーズンのトロロッソ・ホンダでF1への道が開かれることになった。
「来年のF1に出ることが決まって素晴らしい気分だ」とアルボンは語った。
「ぼくはこれまでシングルシーターのキャリアを通して、いくつかの浮き沈みを経験してきた。2012年にレッドブルに落とされたので、F1への道がはるかに難しくなることは分かっていた」
「それからぼくは、車に乗るたびに印象に残る走りをしようと本当に頑張ってきた。ぼくを信じて、2度目のチャンスを与えてくれたレッドブルとマルコ博士には本当に感謝している」
「最初の車に乗って以来、F1に参加することが夢だった。この機会を与えられて、本当に信じられないよ」
トロロッソのチーム代表であるフランツ・トストは、アルボンをレッドブル・ファミリーとして歓迎した。
「アルボンは今季のF2で4勝を上げて、チャンピオンシップを3位で終え印象的だった。彼はレースで多くのライバルを追い抜く走りを見せており、すでに成熟しF1でレースする準備ができていることを示している」
「我々はダニエルとアレックスという若くて強力なふたりのドライバーとともに2019年を戦うのを楽しみにしているよ」