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電動バイクレースMotoE初の公式テストがヘレスで開催。総合トップはスミス、ジベルナウは14番手で終える

2018年11月26日 20:01  AUTOSPORT web

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MotoE初のテストをトップで終えたブラッドリー・スミス
2019年から新設される電動バイクレース『FIM Enel MotoE World Cup(MotoE)』の最初のオフィシャルテストが、Moto2のオフィシャルテストとともに、11月23~25日、スペインのヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで行われた。3日間の総合トップタイムは今季までMotoGPクラスに参戦していたブラッドリー・スミス、MotoE参戦で現役復帰を果たすセテ・ジベルナウは14番手でテストを終えている。

 MotoEは2019年から新たにスタートする、電動バイクによって争われるチャンピオンシップ。MotoGPのヨーロッパラウンドとの併催で全5戦が開催。ライダーはMotoGPクラス、Moto2クラス、Moto3クラスの各クラスに参戦する12チームから、18名がエントリーする。

 使用されるマシンは、イタリアの電動バイクメーカー、Energica Motor Company(エネルジカ・モーターカンパニー)の『Ego Corsa(エゴ・コルセ)』のワンメイク。エゴ・コルセはエネルジカの市販車電動バイク『Ego(エゴ)』をベースにチューンアップされたマシンだ。タイヤサプライヤーはMotoGPクラスと同様、ミシュランが務める。

 今回のヘレステストにエントリーしたのは、参戦を表明している16名。MotoGP最終戦バレンシアGPで負傷したチャビエル・シメオンとエクトル・ガルソは欠場となった。加えてシメオンの代役としてフリアン・ミラーレスが招集されたほか、オンゲッタ・SIC58・スクアドラ・コルセからルカ・ビターリ、ダイナボルト・インタクトGPからマービン・フリッツがテストに参加。3日間で合計19名のライダーがへレスサーキットで電動レーサーのエゴ・コルセを走らせた。

 テスト初日は18名のライダーが参加した。午前中は前夜に降った雨の影響でダンプコンディションでスタートしたが、午後には路面状況も回復。

 総合トップタイムはニキ・トゥーリ(アジョ・モータースポーツMotoE)で、1分51秒721をマーク。2番手にはエリック・グラナド(アビンティア・エスポンソラーマ・レーシング)、3番手にはランディ・ド・プニエ(LCR Eチーム)が続き、MotoE参戦によって現役復帰を果たすセテ・ジベルナウ(ポンス・レーシング)は9番手だった。

 参考までに、へレスサーキットにおけるMoto3クラスのサーキットレコードは1分46秒723、ファステストラップは1分46秒004である。

 また、初日はビターリが転倒を喫したことから、午後のセッションではオンゲッタ・SIC58・スクアドラ・コルセはマッテオ・カサディがテストを行った。

 2日目は午後からウエットコンディションとなり、雨のなか3回のセッションが行われた。

 そんななか2日目総合トップタイムをマークしたのは、2018年までレッドブル・KTM・ファクトリーレーシングからMotoGPに活躍したブラッドリー・スミス(ワン・エナジー・レーシング)。タイムは1分50秒265だった。

 2番手には初日総合トップのトゥーリ、3番手にはマイク・ディ・メリオ(エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS)がつけた。

 最終日も雨に見舞われ、午前中はダンプコンディションとなり、雨も落ちるコンディションに恵まれないなかのテストとなる。

 3日目の総合トップタイムは2日目で総合3番手につけたディ・メリオ。タイムは1分52秒160にとどまった。2番手にはスミス、3番手にはエリック・グラナド(アビンティア・エスポンソラーマ・レーシング)が続いて、MotoE最初のオフィシャルテストを終えた。

 3日間の総合としては、スミスが2日目に記録したタイムでトップ。2番手にはトゥーリ、3番手にはディ・メリオがつけ、ジベルナウは2日目に記録した1分52秒817のタイムで14番手となっている。

 電動バイクによる初テストは3日間の日程を終了。次回テストは2019年3月13~15日、再びへレスサーキットで行われる予定だ。

 以下、MotoEオフィシャルテストの3日間総合タイム結果。

■以下、MotoEオフィシャルテストの3日間総合タイム結果。
Pos.No.RiderTeamTimeIn Session138B.スミスワン・エナジー・レーシング1’50.265Session 4266N.トゥーリアジョ・モータースポーツMotoE1’50.627Session 4363M.ディ・メリオエストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS1’50.741Session 448M.カサデイオンゲッタ・SIC58・スクアドラ・コルセ1’50.885Session 4511M.フェラーリトレンティーノ・グレシーニMotoE1’51.648Session 4651E.グラナドアビンティア・エスポンソラーマ・レーシング1’51.842Session 3778K.フォーレイテック3・Eレーシング1’51.853Session 4814R.ド・プニエLCR Eチーム1’51.906Session 3916J.フックアルマ・プラマック・レーシング1’52.281Session 4107N.カネパLCR Eチーム1’52.375Session 4115A.デ・アンジェリスアルマ・プラマック・レーシング1’52.403Session 3122J.ラフィンダイナボルト・インタクトGP1’52.675Session 31332L.サバドーリトレンティーノ・グレシーニMotoE1’52.689Session 31415S.ジベルナウポンス・レーシング1’52.817Session 31584F.ミラーレスアビンティア・エスポンソラーマ・レーシング1’52.945Session 4164M.フリッツダイナボルト・インタクトGP1’53.355Session 41718N.テロルアンヘル・ニエト・チーム1’53.834Session 4186M.エレーラアンヘル・ニエト・チーム2’00.562Session 21927L.ビターリオンゲッタ・SIC58・スクアドラ・コルセ2’06.560Session 1