11月25日、中国・上海国際サーキットで2018/2019年AsLMSアジアン・ル・マン・シリーズ開幕戦上海が行われ、4時間の決勝レースをスピリット・オブ・レースの8号車リジェJS P2・ニッサン(ピポ・デラーニ/アレクサンダー・ウエスト/カム・レドガー組)が制した。
朝方の濃霧が徐々に晴れるも、うっすらと霧が残るなかで迎えた2018/19年第1戦の決勝レースは、デラーニドライブでポールポジションを奪った8号車リジェとユナイテッド・オートスポーツの22号車リジェJS P2・ニッサンのアクシデントによって幕を開けた。
2番手を争い並走状態で1コーナーに侵入しコンタクトした2台のうち、フィル・ハンソン駆る22号車リジェは最小限のロスで2コーナーへ。一方、ウエスト駆る8号車リジェはスピンを喫し大きくポジションを落としてしまう。
しかし、8号車リジェはここから挽回を開始。ウエスト、レドガーとつなぐなかでオープニングラップで首位に立ったアルガルベ・プロ・レーシングの24号車リジェJS P2・ジャッドのマシントラブルや、上位を走るジャッキー・チェン・DCレーシング×イオタの1号車オレカ05・ニッサンの左リヤタイヤが突如外れるアクシデントにも助けられ、レース折り返し時点で総合3番手まで順位を取り戻す。
またレース後半、アンカーのデラーニに変わると、IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップなどで活躍するブラジリアンは元F1ドライバーのポール・ディ・レスタを交わしてトップに浮上。最終的に47秒のギャップを築き、トップチェッカーを受けた。
総合2位、3位表彰台はユナイテッド・オートスポーツ勢が獲得し、ディ・レスタ組22号車リジェが2位、3位は23号車リジェJS P2・ニッサンとなっている。
■CARGUY Racingの11号車フェラーリ488 GT3がGTクラスを制す
LMP3クラスでは先月末に行われたELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズ最終戦で今季初優勝を飾ったインター・ユーロポール・コンペティションの13号車リジェJS P3・ニッサン(ヤクブ・スミエフスキー/マーティン・ヒッペ組)が開幕戦ウイナーに。
FIA-GT3カーで争われるGTクラスは11号車フェラーリ488 GT3を走らせるカーガイ・レーシング(木村武史/ケイ・コッツォリーノ/ジェームス・カラド組)がAsLMSフル参戦デビューイヤーの開幕戦で初優勝を達成。クラス2位はスピリット・オブ・レースの51号車フェラーリ488 GT3が続き、フェラーリが開幕戦でワン・ツー・フィニッシュを飾った。同3位はWEC世界耐久選手権にも参戦しているTFスポーツの5号車アストンマーチンV12バンテージGT3が入っている。
計3台で争われるGT Cupクラスは、モデナ・モータースポーツの16号車ポルシェ911 GT3 Cup(ベニー・シモンセン/ピリップ・デコム組)がクラス優勝を果たした。
全4戦のスケジュールで行われるAsLMSの次戦、第2戦富士4時間レースは12月8~9日、静岡県・富士スピードウェイで開催される。