2018年のFIAヨーロピアンF3選手権にフル参戦し、11月15~18日にマカオで行われたFIA F3ワールドカップに参戦した佐藤万璃音が11月29~12月1日にアブダビで行われるFIA F2のポストシーズンテストに参加する。
2018年のヨーロピアンF3にモトパークからフル参戦した万璃音。マカオで行われたF3ワールドカップにも同じモトパークから挑んだ。
15日に行われた練習走行1回、予選1回目では後方に沈んだ万璃音だったが、翌16日の予選2回目では日本人ドライバー最高位となる7番手タイムを記録すると同時に、2018年のヨーロピアンF3王者であるミック・シューマッハー(プレマ・セオドール・レーシング)を上回るタイムを刻んでみせる。
17日の予選レースはスタート直前にクラッチトラブルが発生したものの、10周を走りきり、日本勢最高位となる11位でチェッカーを受けた。
迎えた18日の決勝レース、クラッチトラブルを修復して臨んだ万璃音だったが、オープニングラップのリスボア・ベンドで左リヤをガードレールにヒット。走行を続けられず、2年連続のリタイアを余儀なくされてしまった。
レースを終えた万璃音は、まず決勝レースで大クラッシュを起こしたソフィア・フローシュ(ファン・アメルスフールト・レーシング)やアクシデントに巻き込まれた坪井翔(トムス)、マーシャルや南博幸フォトグラファーへコメントを残した。
「まず、マカオGP 決勝レースの事故で負傷されたソフィア・フローシュ選手と坪井翔選手、リスボア・ベントで負傷されたフォトグラファーさんとオフシャルさんの早期回復を願っています」と万璃音。
「僕はあの場面をコース脇から目撃しましたが、最悪の事態に至らなかったようで胸を撫で下ろしました」
「さて決勝レースは昨年同様に1周目でクルマを降りなくてはなりませんでした」
「リスボア・ベンドの立ち上がりでアクセルを踏み込んだ際、クルマが滑って左後部をガードレールに激しく接触させてしまいました。応援してくださったファンや支援してくださったスポンサー、ぶつかったあとは皆さんの落胆ぶりを想像して情けなく思いました」
「もう少し念入りにタイヤを温めていれば……とも考えます。しかし、終わってしまったレースをいつまでも引きずっているのも僕らしくはないと思います」
そんな万璃音は、ヤス・マリーナ・サーキットで行われるFIA F2のテストに参加。3日間行われるテストのうち、2日間はカンポス・レーシングから、残る1日はアーデン・インターナショナルから参戦する。
テスト参加について、万璃音は「自分のレース人生の財産とするため」とコメント。2019年の活動については「マネジメントチームと相談しながら来季に関しては最善の進路を検討中」としている。