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SixTONES「JAPONICA STYLE」ダンス動画と各自の経歴に見る“スポ根マンガに通じるアツさ”

2018年11月26日 07:02  リアルサウンド

リアルサウンド

 ジャニーズJr.の人気グループ、SixTONES(ストーンズ)が、11月23日に新たな動画「【ダンス動画】JAPONICA STYLE(dance ver.)」をアップした。定点カメラで撮影されたダンス動画は、カメラ切り替えがないため、誰がどのような動きをしているのかよく観察することができる。そこで、今回は改めて6人のダンスパフォーマンスを見ていきたい。


(参考:SixTONES“公開ライブ配信”で山下智久&嵐・二宮和也との遭遇秘話、滝沢秀明プロデュースMVの裏話を語る


・そもそも「JAPONICA STYLE」とは?


 「JAPONICA STYLE」とは、YouTubeが実施している『アーティストプロモキャンペーン』のために制作された楽曲。MVをプロデュースしたのは、今年いっぱいでタレント活動を引退し、来年より後輩たちの育成・プロデューサーに専念することを決めた滝沢秀明だ。滝沢による初プロデュース作品とあって、滝沢自身もラジオ『滝沢電波城』(ニッポン放送)で、「自分の思っている世界観とSixTONESの良さが重なればいいなと思って作りました」とコメント。2006年より座長兼演出を務めてきた『滝沢歌舞伎』を彷彿とさせる和とジャニーズのトラディショナルなエンターテインメントと、SixTONESならではのスリリングな魅力が融合した仕上がりに。11月25日現在、MVは300万回に迫る勢いで再生されている、6人が雅な雰囲気の中で気高く踊る姿が印象的だが、今回アップされたダンス動画はさらに生っぽい彼らの表情が映し出される。


・ダンスに見る6人の個性


 ひときわ目立つ金髪の京本大我は、俳優・京本政樹の実子。『滝沢歌舞伎』で親子共演も果たした彼は、滝沢イズムを引き継ぐひとりでもある。厳しい滝沢のもとで鍛えられた身のこなし。女形もこなせそうな中性的な美しさを最大限に生かすパフォーマンスは、遺伝子×努力という最強の組み合わせから生まれたものだ。


 次に目を引くのは、キャップに赤いスニーカーのジェシーだろう。長い手足と、たくましいボディラインが大きな特徴な彼は、高身長な6人の中でも群を抜く存在感だ。アメリカンジョークを飛ばし「HAHAHA!」と気持ちよく笑う彼のおおらかさが、ダイナミックな動きとリンクして清々しい。グローバルな魅力を放つジェシーに対して、これぞ“ジャパニーズ色男“という和風男子の佇まいを見せるのが松村北斗だ。黒髪の重めな前髪からのぞく切れ長な瞳は、年々大人の色気を増す。クールな表情からは繰り出される情熱的なダンスのギャップが非常ににくい。


 縦一列になり、千手観音のようなフォーメーションになったとき、先頭に立つのは田中樹だ。決して媚びることのない彼の性格が、そのままSっ気が漂う強気な視線とアンニュイな立ち姿に反映される。蹴り上げる足もアゴに添える手も一つひとつが挑戦的で目が離せない。また、白のハーフパンツで機敏に踊る森本慎太郎は幼いころからジャニーズJr.として活躍。骨の髄までアイドルマインドが染み付いている彼は、どの立ち位置においても振り付けが大きくしゃかりきで妥協を知らない。その男気あるダンスを可能にしているのは、鍛錬を積み重ねたメンタルとフィジカルの強さだ。


 そして「ダンスは苦手」だと言いながらも、抜群の運動神経でキャリアを誇るメンバーに食らいついてきた青いジャージ姿の髙地優吾。動画では京本を軽々と持ち上げる男らしさを見せ、軽やかにステップを踏む。普通の学生だった彼がアイドルとして成長を遂げているのを感じられるのも、ファンにとってグッとくる動画となっている理由だろう。


 こうして6人を改めて振り返ると、生まれも育ちもバラバラ過ぎる。それでも、SixTONESとしてまとまりを感じられるのは、きっと一人ひとりが極上の負けず嫌いだからだろう。偉大な先輩のもとで、練習に励み、世界のスターに挑んでいく。SixTONESの「JAPONICA STYLE」には、ある種のスポ根マンガに通じるアツさがある。応援する喜び、努力が報われていく快感を共に味わうのは、今からでも遅くない。(佐藤結衣)