2018年F1アブダビGP決勝で、レッドブル・トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーはリタイア、ブレンドン・ハートレーは12位だった。
予選でパワーユニット(PU/エンジン)トラブルに見舞われたガスリーは、他のユーズドのパワーユニットエレメント(ICE、TC、MGU-H、MGU-K)に交換し、ペナルティを受けることなく17番グリッドからスタート。最初にスーパーソフトタイヤを装着し、オープニングラップで13番手にポジションを上げた。その後、上位を走るマシンのピットインなどにより7番手に上がった後、29周目にピットイン、ウルトラソフトに交換し、16番手でコースに戻った。前方を走るマシンのピットインやトラブルにより、入賞圏内までポジションを上げたが、47周目、トラブルが発生し、後方から白煙が噴出、ガスリーはコース脇にマシンをとめて46周リタイアという結果になった。ホンダはレース後、「PUのオイル漏れによるトラブルが発生した」と説明している。
ハートレーは16番グリッドからウルトラソフトタイヤを履いてスタート。しかしオープニングラップのアクシデントの影響でフロントウイングにダメージを負って1周終了後にピットイン、ウイングを交換し、スーパーソフトを履いてコースに復帰した。上位車のトラブルなどでポジションを上げていき、1回ストップで走り切り、12位でフィニッシュした。
■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
ホンダF1テクニカルディレクター田辺豊治
今日はガスリーが入賞圏内を走行していただけに、レース終盤にオイル漏れからくる白煙により、シーズン最終戦をリタイアで終えたことは非常に残念でした。オイル漏れの原因についてはこれから確認を行います。
ハートレーについては粘り強くレースを続けたものの、スタート後のアクシデントが響き、ポイント獲得には至りませんでした。
今シーズンはトロロッソとのパートナーシップを通して、多くのことを学ぶことができた一年でした。我々のPUについてはパフォーマンス、信頼性ともに確実に前進している手ごたえがある反面、まだまだ向上すべき課題も多くあると感じています。来季の2チーム供給に向け 、オフシーズンにさらなる開発を推し進め、いい形で来るべきシーズンに臨みます。
最後に2名のドライバー、トロロッソおよびホンダ双方のファクトリーメンバー、トラックサイドメンバー全員の努力に、感謝の言葉を贈りたいと思います。また、どんなときも応援をいただいたファンの皆様にも御礼を申し上げます。来年はさらにいい一年にできればと思いますので、引き続きのご声援をよろしくお願いいたします。