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U-FES.2018レポート(3) 草なぎ剛&ワタナベマホト登場の感動をもう一度!

2018年11月25日 16:32  リアルサウンド

リアルサウンド

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 日本最大級の動画クリエイターの祭典『U-FES.2018』の11月11日(第2部)の模様を、3回に分けて送るレポート第3弾。ラストとなる今回は、クリエイターたちもギリギリまで知らなかったというサプライズゲスト・草なぎ剛の登場、そしてカリスマYouTuberのワタナベマホトらのUUUM加入という衝撃発表などで大いに沸いた「ミュージックパレード」、そして感動のフィナーレへ!


(参考:ヒカキン、ワタナベマホトがUUUMに加入した心境を語る「夢じゃないのかと思った」


・HIKAKIN&SEIKINの新曲からスタート


 「ミュージックパレード」のトップバッターを務めるのは、HIKAKIN&SEIKIN。トレードマークのサングラス姿に、HIKAKINは赤、SEIKINは青を貴重としたスーツの衣装で登場し、新曲「今」をバックダンサーを交えて華やかに歌い上げた。テンションが上がったところに、続いてやってきたのはカリスマブラザーズ。みのが作詞作曲を手がけた「恋のチンチン電車」を熱唱。「チンチンチチチーン」のコール&レスポンスで、客席の熱気はさらにヒートアップする。


 そしてこの日MCとしても活躍してきた、おるたなChannelのないとーがギター片手にマイクの前へ立つと「この曲、カラオケ配信されててされてて、この前自分で採点したら平均点以下でした! ありがとー!」と笑いもしっかり掴みながら、「28」を爽やかに熱唱。さらに「続いては、腕毛大魔王とナルシストオバケ、そして愉快な仲間たちとの少し遅いハロウィンパーティーの開幕です!」の掛け声で、渋谷ジャパンがノージャンクたちと共に姿を現し、「ハロハロハロウィン」でなめらかなラップで会場を盛り上げる。


「U-FES.! タオル、ペンライト、なんでもいいからぶん回していこうぜ」と叫びながらステージに飛び出してきたのは、としみつ(東海オンエア)だ。音楽好きで知られるとしみつが満を持してソロ曲を披露。伸びやかな歌声に応えるように、客席のペンライトもメンバーカラーのグリーン一色に。後日、としみつの個人チャンネルにアップされた動画の概要欄によると、まだ曲名もないオリジナル曲とのこと。「これからもっと曲出す予定ですので、今後については続報をお待ちください!」の文字にまた楽しみがひとつ増えた。


 前半のラストを務めるのは、恭一郎。数々のキャラクターの声マネを披露し、歌のうまさではYouTuberの中でも指折りの恭一郎だが、この日はすでに喉を酷使しすぎてガサガサだ。このまま歌えるのかと誰もが懸念していたところに「みなさんに一切、枯れてるなんて思わせないくらい、歌い上げてみせましょう」と強気に宣言。いざ「Butter-Fly」を歌い始めると、宣言通り見事な美声を響かせ、会場からは拍手喝采が巻き起こった。


・ユーチューバー草なぎが客席から登場!


 MCのMasuo、佐々木あさひから今年活躍しているYouTuberとして草なぎ剛の名前が挙がると、客席には“まさか”という空気が漂い始める。「俺、気付いちゃった。みなさん、あそこ見て!」Masuoが指さした2階席に、草なぎの姿が! 「みなさん、こんにちはー。ユーチューバー草なぎです! ユーチューバー、ユーチューバー! U-FES.が盛り上がってたんで遊びに来ちゃいました(笑)」予想外のできごとに、会場からは悲鳴に近い歓声が上がった。


 ステージに立った草なぎは、香取慎吾がディレクションするアパレルブランド『JANTJE_ONTEMBAAR(ヤンチェオンテンバール)』のコートを着込み、やはりトップスターだと改めて感じさせるオーラを放つ。そして『U-FES.2018』の勢いを目の当たりにして「新しい風吹いてますね! 時代流れてますよ」とコメント。いつも稲垣吾郎と香取と3人で歌っている「雨あがりのステップ」を、フィッシャーズのンダホとぺけたんと共に歌った。さらに、年明けに草なぎとコラボ動画を出すことが決まったパオパオチャンネルの2人もバックダンサーとして参加。スペシャルなステージに、感動するクリエイターが続出。「お邪魔させていただいて、気持ちよく歌わせていただいて、ありがとうございます」と謙虚に挨拶をした草なぎは、ンダホとぺけたんに「よかったよー! ハモったよね? うまいねー!」といつも通りのテンションで話しながらステージをあとにした。


・怒涛の後半戦、そして感動のフィナーレへ!


 スター登場の後、という強烈なプレッシャーをはねのけるのは、この男しかいなかっただろう。東海オンエアのリーダー・てつやだ。一輪車セグウェイのステージ使用が許可されなかったという謝罪さえも、会場からは笑いが溢れる。ランニング&黒パンツ姿の虫眼鏡、ゆめまるが(ヒゲなしの)ヒゲダンスで登場すると、さらに会場からは歓声が湧き、そのままこの世の真理を歌った「Coming Out of THE WORLD」へ。ラストはてつやが虫眼鏡を顎くい……したかと思いきや、振り返ってゆめまると濃厚キス! ゆめまるのお家芸とも言える嗚咽で幕を下ろすという、東海オンエアらしいステージとなった。


 そして、アバンティーズの「アバみ」へ。「アバアバアバアバ!」と、客席の声がこだまするほど盛り上がっていたところで、突然4人が退場。ステージが暗転すると、会場にどよめきと緊張感が走る。スクリーンに映し出されたHIKAKINが「重大発表があります」と告げ、数々のサムネイルが映し出されると、そこにいた多くのファンがワタナベマホトの加入だと確信して歓声を上げる。ワタナベマホト、imiga、タケヤキ翔、カイト、JENNI、夕闇に誘いし漆黒の天使達のUUUM加入が正式に発表されると、割れんばかりの声援が。


 ステージに登場したマホトがHIKAKINと力強く握手を交わす。日本にまだYouTuberという言葉がなかったころから、動画クリエイターの道を開拓してきた2人が名実共に手を組み、これからのYouTube界を盛り上げていく。その姿に、エイジ(アバンティーズ)は、たまらず号泣。そんなエイジをガシッと抱きしめるマホトに、彼がクリエイターたちにとって欠かせない兄貴分であったかを伺うことができた。そこからは、ワタナベマホト×アバンティーズのコラボで「アバみ」を披露。


 大いに沸いた「ミュージックパレード」のトリを務めるのは、フィッシャーズ。ンダホ&ぺけたんが歌う「未完成人」に合わせて、メンバーも客席もタオルをぶんぶん回して盛り上がった。興奮冷めやらぬまま、この日出演したすべてのクリエイターがステージに集結。すると、ワタナベマホトを師と仰ぐてつや(東海オンエア)が涙を流してマホトに抱きつき、かねてよりSMAPファンを公言してきたとしみつ(東海オンエア)も草なぎの隣に立ってむせび泣く。それぞれが憧れの存在と同じステージに立てた喜びを爆発させるエンディングとなった。


 彼らは誰に強制されるわけでもなく自主的に動画を撮って配信し、次々と縁がつながって、次々と大きな夢を叶えていく。私たちは彼らの動画の先にある、YouTuberドリームを一緒に見ているのかもしれない。全員で「JOIN US」を歌い、サプライズだらけの『U-FES.2018』は大団円を迎えた。終演後、マスコミ向けの囲み取材でUUUMの鎌田社長は「すべてがタイミングよく『U-FES.』に合わせて起こるわけではないので」と笑っていたが、それでも期待してしまう。来年の『U-FES.』も、きっと私たちを驚かせてくれることを。(佐藤結衣)