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平野紫耀の“こじらせ”ぶりに振り回される? 『ういらぶ。』には旬のギャップ男子が3人登場!

2018年11月25日 14:42  リアルサウンド

リアルサウンド

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 「おまえってマジ、ゴミな」と毒を吐いたかと思いきや、「好きすぎて死ぬ~」とベッドに倒れ込んで悶絶する。今や日本を代表するギャップ王子・平野紫耀(King & Prince)が映画『ういらぶ。』で演じるのは、好きだけど好きと言えない、超こじらせ男子。本作でも、見事なギャップで女子のハートを射抜いている。


【参考】King & Prince 平野紫耀が明かす、“役者”としてのスタンス


 映画の原作は、2015年から『Sho-Comi』で連載され、累計150万部を突破した星森ゆきもの人気コミック『ういらぶ。ー初々しい恋のおはなしー』。登場するのは、優羽(桜井日奈子)を溺愛するからこそドSな態度を取ってしまう凛(平野)と、凛のせいでネガティブ思考になってしまったピュアすぎる優羽。そして、そんな2人を心配しながら見守る暦(玉城ティナ)と蛍太(磯村勇斗)という幼なじみの高校生4人組。彼らは学校中が憧れる最強の幼なじみだったが、“好きなら好きとハッキリ言う”ライバル兄妹・和真(伊藤健太郎)と実花(桜田ひより)が現れ、状況が一変する。


 平野は、今年4月期に放送されたドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)で財閥の御曹司・神楽木晴役を演じ、ヘタレと男気のギャップで世の女性たちをメロメロに。その後も勢いは衰えず、バラエティ番組にも引っ張りだこ。バラエティは出演すればするほど、コメントへの期待値が高まるものだが、平野は予想の斜め上どころか、斜め下にも真横にも真下にも、四方八方に広がる独特な回答を繰り出し、視聴者やベテランMC陣までをも魅了し続けている。


 さらにアイドル・King & Princeとしても、10月に2ndシングル『Memorial』をリリースし、デビューシングル『シンデレラガール』に続く大ヒット。数々の音楽番組で、爽やかスマイルとセクシーボイスを披露するなど、相変わらずのギャップでお茶の間に元気と癒やしをもたらしている。


 そんな平野が主演を務める『ういらぶ。』だが、撮影されたのは2017年10月~11月。時系列では『花晴れ』以前、それどころかKing & Princeデビュー決定前に撮影されたことになる。そのせいか、どことなく初々しさの残る平野が拝めるのも『ういらぶ。』の良い点。裏を返せば平野が役者として成長した証でもあり、そんなところまでギャップで見せてくれるとは、まさかの産物である。


 劇中で平野が演じる凛は、他の男子に恋ができないよう “優羽に劣等感を植え付ける”という重度のこじらせぶり。“俺だけのもの”という意識が強く、「誰もゴミなんて見てねえよ」といった攻撃的な言葉を、優羽の耳元でささやくことも日常茶飯事だ。一方で、優羽のことを思ってウジウジするヘタレシーンや、妄想からくる胸キュンシーンも満載で、感情や表情の高低差がすごいのなんの。まるでジェットコースターのような凛に、見ているこちらも振り回されるような感覚が『ういらぶ。』の楽しみのひとつだろう。


 そして、そのジェットコースターをより刺激的なものにしているのが、伊藤演じる和真。和真は見た目がチャラい秀才で、優羽が好きだという自分の思いをハッキリと口にするため、凛のライバル心に次から次へと火を点ける。また、凛という暴走コースターをうま~く軌道修正しているのが、磯村演じる“オカン系”ほほえみ男子・蛍太。もうひとりの幼なじみ・暦との掛け合いも軽快で、役としてだけでなく、演技からも年下キャストたちを支える包容力が見て取れる。


 現在放送中のドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ系)で、伊藤はツンツン頭のツッパリ・伊藤真司役、磯村は県下随一の不良校・開久のNo.2・相良猛役、さらには『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)で悪の天才・谷元遊星役を演じており、それぞれ平野に引けを取らない現在進行形のギャップ男子というのもおもしろいところ。揃って昨年よりグッと知名度を上げた、タイプの違うギャップ男子3人が織りなすドキドキのアトラクションに、身をゆだねてみてはいかがだろうか。


(nakamura omame)