時間外労働は月80時間が「過労死ライン」と呼ばれている。月20日出勤だと、1日4時間以上残業するとこのラインを超えることになるが、このレベルを超えて長時間労働をすると、日常生活にどのような影響が出るのか。キャリコネ会員・キャリコネニュースSNSフォロワーから寄せられた体験談を紹介する。
特徴的だったのは、「もともと外出が好きなのですが、まとまった連休があっても外出する気には全くならなかったですね」(20代/男性/営業)、「休日にどこかへ行ったり何かをする気力がなくなる」(40代/女性/管理・事務)といった声だ。
「ちょっとのことでイライラする。余裕のない自分が情けなくて泣いた」
私生活が仕事で圧迫され、休日はリカバリーとして睡眠に充てる人は少なくはない。中には「プライベートもほぼ無く、人生でもっとも無駄な時間だった」(30代/男性/研究開発)という人もいた。
また「130時間程度、残業していました」という事務・管理職で働く20代女性は、仕事の休憩中はもちろん遊び行った先でも、座ると寝落ちてしまうことが多かったという。
「月4回の休みでも何かしなきゃっていつも思ってました。たまに寝ると15時間くらい寝てしまうので休みがあっという間でした」
また過度な睡眠不足のため「仕事中、手を動かすので手元を見るんだけど、目の焦点があわなくなってくる。ちょっとのことでイライラしてしまう、余裕のない自分に情けなくて泣いてました」とコメントした。
「ひとり言をブツブツ言いながら仕事をしていた」「早く寝ても目が覚める」
身体的な症状としては「神経痛の発作」(40代/女性/事務・管理職)というものから、
「2徹明けで幻聴が聞こえ、誰も呼んでないのに『はい』と返事」(40代/女性/事務・管理職)
「ひとり言をブツブツ言いながら仕事をしていた」(30代/男性/技術職)
「早く寝ても、早朝に目が覚めてしまうようになり、元気が無くなり、周りから心配される」(50代/男性/管理・事務職)
といったものまで寄せられた。他にも、残業の多さの他、「『転職しようか』と悩んで3時間程度しか眠れなくなった」(20代/女性/事務・管理職)という人もいる。長時間労働の影響が心身ともに影響を与えていることは確かだと言えそうだ。
中には「常に仕事をしてないと落ち着かなくて、休日も仕事仕事と考えるようになりました」(30代/男性/管理・事務職)という人もいる。早く自分が普通では無いことに気づき、ブラック企業から抜け出して欲しいと願うばかりだ。