しゅふJOB総研を運営するビースタイルは11月15日、「家庭との両立に必要なこと」に関する調査結果を発表した。調査は今年9月~10月にインターネットで実施。運営する求職サイト「しゅふJOBパート」の登録者713人から回答を得た。
「家庭と両立させることのできる仕事の数は十分足りている」と答えたのは21.8%だった。2013年の調査では10.6%だったが、2018年は約2倍に増えた。この5年間で、家庭と両立させることのできる仕事があると感じている人は増えたようだ。
「仕事と家庭を両立させる上で必要だと思うこと」を聞くと、1位は「時間や日数など条件に合う仕事」(84.2%)、2位は「家族の理解や協力」(62.3%)、3位は「上司や同僚など職場の理解」(60.6%)がラインクインした。2013年の調査では72.2%だった「保育所等子どもを預ける場所」の項目が、2018年は42.2%という結果で、30ポイント減少したことも明らかになった。
女性活躍推進の鍵は「ブランクOKも含めた柔軟な条件の仕事の増加」
仕事と家庭を両立させる上で必要だと思うことを選んだ理由としては、
「女性進出と言いながらも、派遣や、パートで、小学生の子供が帰宅するまでの、時間で働ける条件のものは少なく、たまにそのような求人があっても、早い者勝ちですぐになくなる。企業側はもう少しフレキシブルな就業時間を作るべき」(40代:パート・アルバイト)
「派遣だとテレワークがなかなか出来ない。体調不良ややらなければいけない日などテレワークがあると本当に助かります」(50代:派遣社員)
「家族の理解が無いと働けない。家族に反対されてまでしたいと思う仕事が無い」(40代:派遣社員)
といったコメントが寄せられた。
調査を実施したしゅふJOB総研の川上敬太郎さんは、家庭と両立できる仕事数は足りていると答えた人が倍増したことから、「決して高い数字ではありませんが、少しずつ変化しているように感じます」とコメント。その上で、
「それに比べ、条件に合う仕事やブランクOKの仕事などは大きな変化がありません。女性の活躍をさらに推進する鍵は、ブランクOKも含めた、より柔軟な条件の仕事の数を増やせるかどうかではないかと考えます」
と見解を述べている。