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人気ゲーム実況者「幕末志士」コラボカフェに潜入! 坂本・西郷のこだわりについても聞いてきた

2018年11月23日 07:02  リアルサウンド

リアルサウンド

 ニコニコ動画を中心に絶大な人気を博すゲーム実況コンビ「幕末志士」(坂本龍馬・西郷隆盛)の活動10周年を記念したコラボカフェが、池袋・ニコニコ本社「nicocafe」で絶賛開催中だ(11月28日まで)。今回は、予約開始するやいなや、一瞬で定員数が埋まる人気ぶりを見せた「幕末志士10周年記念義憤カフェ」を直撃。企画担当の方からも、コラボカフェが開催されるまでの裏話を聞くことができた。


参考:異色のゲーム実況コンビ「幕末志士」が愛され続ける理由は?


坂本の多弁&西郷のゲラが響き渡る店内


 エスカレーターを降りてまず目に飛び込んできたのが、書き下ろしのイラストの大きなタペストリー。坂本&西郷が、カフェ店員に扮したものから、ふたりで食べているシーン、10周年を祝う姿、そして10周年記念ぬいぐるみで遊んでいる場面の計4種。さらにTEAM M、かじゃねこ、わんにゃんぷーとおなじみのメンバーからの色紙が飾られ、ホワイトボード仕様の壁には来店したファンによる思い思いのイラストやメッセージが書き込まれている。なかには「早く動画出せ」というファン総意のイジりも。


 壁にかかったモニターには、何度見ても笑ってしまう彼らのゲーム実況動画が映し出される。坂本の止まらないトーク、そして西郷の笑い声で、店内はいつも賑やかだ。しばらくすると画面が切り替わり「えー、幕末生inニコカフェ特別編!」の声が。今回、カフェ限定のラジオを撮り下ろしたというふたり。メニュー紹介がメインなのだが、それでも約40分と長尺なのは、さすが多弁の坂本。西郷による神曲「ドリンキングオブニコニコカフェ 坂ちゃん飲みたいアーメンアーメン」も必聴だ。コラボ期間中のnicocafeは完全予約制だが、ニコニコ本社への入場は予約不要。展示物を見に、ニコニコ本社に立ち寄るのも、また一興だ。


こだわりが光るボリューム満点のメニュー


 フード1品+ドリンク1品注文でニコイチマグを350円で購入できる&お会計2000円で「幕末志士プレゼントくじ」というキャンペーンを最低価格で謳歌するなら、“コスパ厨”坂本いわく、「にこいちカレー+特製ソーダ」がオススメだそう。驚いたのは、そのボリュームだ。“カレーのふとん”をめくってみると、皿のふちまでご飯がみっちり。このご飯のボリュームも、坂本がこだわった点だったという担当者。


「どこまでお話していいのかわからないのですが、例えば、『坂ちゃんのえび天とろろうどん』に関しては、当初はとろろ部分に前髪がなかったんです。ご本人に完成写真をお見せすると“僕の前髪ギザギザなんで。これがないと僕ってわからなくないですか?”とおっしゃったため、スタッフが海苔をカットしてご提供することになりました」


幕末志士カフェが爆誕したワケ


 にこいちカレーのにんじんが可愛らしくカットされているのも、坂ちゃんのいちごみるく、ごっちの抹茶ラテのソースを後がけにするのも、メニューに“※ソースをかける時は、ピックをお外しください”という表記があるのも、Team Mと坂本のアイデアや来店するファンへの配慮だという。一方、西郷もチャンネル会員限定プレゼントの書き下ろしメッセージカードのイラストを、「当初、1枚の予定だったのですが、なぜか西郷さんから2枚届いたと坂本さんより伺って2枚制作することになりました」(同担当者)と創作意欲が止まらなかったエピソードも微笑ましい。


「今回のカフェは、もともとニコイチマグカップをプレゼントしたいという坂本さんの意向から始まったんです。テーマパークのようにおいしく食べて、そのままマグが貰えるようなイメージだったんですが、無料で配ったり、ノベルティにするのは法律的な大人の事情で難しくて……」


 また、これまでニコニコ本社 nicocafeは動画内のネタをメニューにするクリエイターが多かったそうだが、そこも坂本の並々ならぬこだわりから、今回の形に落ち着いたそう。


「“幕末志士カフェなら幼少時代のおやつをメニューに?”とも想像していたのですが、カフェを開催するのであればインスタ映えするメニューを提供したいという坂本さんからの強いご要望で、ボリューム満点で写真映えする素敵なメニューになりました。今回、これほどの反響をいただきましたので、私たちとしてはまたいつか予約できなかったファンのみなさんにも楽しんでいただく機会を設けられればと思っていますが……そこも坂本さんのご判断次第ですね」


 やるとなったら、とことんこだわる。それは、彼らのゲーム実況動画がなかなかアップされないことからも十分伝わってくる。無論、幕末志士を愛するファンは、待つことには慣れっこだ。「早く出せ」も「いつまでも待ってる」の裏返し。坂本が納得するタイミングで、こうした企画がまた実現することを期待してやまない。


(佐藤結衣)