11月17~18日、イタリアのバレルンガでランボルギーニ・スーパートロフェオ・ヨーロッパの最終ラウンドとワールドファイナルを兼ねたラウンドが開催され、ヴィンツェンツォ・ソスピリ・レーシングから参戦する笠井崇志は、スーパートロフェオ・ヨーロッパのプロ-アマクラスで第1レースを4位、第2レースを3位で終え、シリーズではクラス3位で終えることになった。
三重県出身の笠井はレーシングカートからイタリアのFIA-F4等を経て、スポーツカーレース参戦を志しており、今季は強豪ビンツェンツォ・ソスピリ・レーシング(VSR)に加入。ランボルギーニ・スーパートロフェオ・ヨーロッパに参戦してきた。スーパートロフェオ参戦初年度の締めくくりとなる舞台は、アジア、アメリカ、ヨーロッパから上位が集うワールドファイナル併催となったバレルンガが舞台だ。
今回の笠井のパートナーはアメリカ人ドライバーのオーガスト・マックベスとなったが、笠井組はレース1でプロ-アマクラスの4位でフィニッシュすると、レース2では3位に。前戦ニュルブルクリンクでランキング3番手につけていた笠井だが、そのままシリーズランキングはクラス3位で終えることになった。
ふたりは同時に開催されていたワールドファイナルにも出場すると、ケイ・コッツォリーノ/アフィク・ヤジッド組がプロクラスを制したレース1ではクラス4位を獲得。さらにレース2では表彰台争いを展開していたが、マックベスのドライブ中に接触を喫し、そのままリタイアという結果となった。とはいえワールドファイナルでの表彰台争いは、笠井にとっても成長を実感できるものになったはずだ。
これで笠井は今季のシーズンを終えることになったが、15歳からヨーロッパに渡りレースを戦ってきただけに2019年も欧州での挑戦を続ける予定だという。ただ、ここへきてスーパーGT GT300クラスへのスポット参戦の可能性も浮上し始めており、欧州仕込みの走りを日本で披露してくれる可能性もある。
笠井の今後の活躍にも期待したいところだ。