タレント・キャスターのホラン千秋さんが11月19日、自身のブログに自作弁当の写真を掲載した。一般的にブログに掲載するお弁当は、「SNS映え」する彩り鮮やかなものが多いが、ホランさんはお弁当箱がタッパー。おかずは白米の上に載っているか、横にラップで包まれているかの実用的なものだ。
ホランさんは以前からこのような弁当写真を投稿している。常備菜を作り、日々消費しているようで連日同じおかずが続くこともある。ネットでは「自炊していてすごい」「茶色い弁当の方が食欲そそる」と称賛する声も寄せられているが、「雑すぎる」「残念」という声も出ている。
この豪快過ぎる弁当は、本当に残念で雑なのだろうか。一人暮らしアラサー女子の筆者が、19日にホランさんがブログに投稿した弁当を再現してみた。
まず、ホランさんのお弁当の特徴はタッパーを使い、おかずはラップで包んでしまうという点。以前、ブログで「バランやカップを使ったら?」とアドバイスをもらったというが、それらを買いに行く行為が発生すること、ラップは油汚れ防止のためバランは適さないと述べていた。
さらに「『見た目ではなくいかに効率的に残り物を消化し、また、洗い物という作業も楽に済ますか』をモットーに、合理性のあるお弁当をめざしている」と続ける。再現するにあたって効率の高さも考える必要がある。
やっぱり1食分だけ作るのは面倒! 気がついたらフライパンに溢れんばかりの具材
再現1つ目は、白米の上に、ラップで包んだ味玉とスナップエンドウ・絹さや炒めを載せたもの。そして別のタッパーに、これもラップで包んだキノコと豚の生姜焼きだ。
まず味玉を作るために湯を沸かし、その間に炊飯器をセット。ゆで卵が出来上がったら随時皮をむき、めんつゆなどのタレに漬けて冷蔵庫に入れる。生姜焼きは写真から推測するに、玉ねぎ、しめじ、キノコ、豚肉が入っている。
具材を炒める。気がつけば具材がフライパンいっぱいになっていた。1人暮らしも8年目、社会人4年目に突入すると、毎食料理をするより多めに作って、ホランさんと同じく常備菜化するようになる。むしろ1食分だけ作るのは時間・労力的にももったいない。ホランさんも同じ気持ちだろうか。
スナップエンドウをバターと塩で炒め、弁当に詰めて完成。味玉はせめて一晩漬けたいので、出勤前に味玉を載せればいい。ホランさんの味玉と比較するとやや半熟だが許容範囲だろう。
鳥つくねを作るときもラップを活用 洗い物楽過ぎてリスペクト
2つ目はにんじんしりしりに埋もれている鳥つくねと、白米の上に「一口分けてもらったサバの味噌煮」が載ったもの。
3つ目は白米と鶏つくね。常備菜消費のため「最後に残ったのはつくねだけ。こんな日もあるさ」とコメントしている。これらを一気に作る。
まず鶏つくねを作るべく、玉ねぎ、大葉、赤ピーマン(ホランさんはパプリカ)を切る。ボウルに具材と調味料を入れてこねるのだが、ここもホランさんをリスペクトしてラップを敷いた上でこねる。
実際、ボウルに油汚れが付かないので洗い物が楽で、ラップのまま取り出してシンクの上に置きそのまま成形出来る。焼く前のつくねを置く皿を洗う手間も省けたので非常に楽だった。
続いてにんじんしりしりを作る。具材に卵かツナ、どちらを使用しているのか分からなかったが、なんとなくツナな気がしたのでそうした。にんじんはスライサーで切って、フライパンで炒めて味を付けて完成。
にんじんしりしり弁当は、白米を詰め、ラップを敷いて全体的にしりしりを置いた上で、半分に切った鶏つくねの断面を上にし、中央少し上方に置く。残りの部分はしりしりで埋める。サバの味噌煮は一口貰う相手がいなかったので、缶詰で代用した。
3つ目の鳥つくね弁当はご飯とラップに包んだ鳥つくねを詰めるだけ。
完成まで、約2時間。買い物時間を含めると、2時間半程度となる。筆者は大体休日に常備菜を作って、平日に消費していく。例え休日に料理するにしても、一気に作るのは大変だ。何度でも言うが、ホランさんはコンスタントに常備菜を作っては消費している。
常備菜を作るのも楽ではない。それを「雑すぎる」「残念」「ラップではなくバランやカップを使え」というのはあまりにも心無い発言だと憤りすら感じる。弁当再現を通して、勝手にホランさんに親近感が沸いた。
ちなみにホランさんのタッパーの正式な大きさは不明だが、彼女の写真を参考に、味玉の大きさから逆算するなどして弁当を作ると、詰められている白米は0.3合程度。鶏つくねが200キロカロリー程度だとしても1食400キロカロリー以下。やはり体型キープのためなのだろう。生姜炒め弁当はガッツリ目だが、筆者は1食0.5合程度食べるので白米の量にプロ意識を感じた。