2018年最終戦F1アブダビGPに向けて、ホンダF1テクニカルディレクターの田辺豊治氏は、トロロッソと提携した最初の1年に多くのことを学んだと振り返り、それを生かしてシーズン最後のレースを戦い、好結果で締めくくりたいと語った。
トロロッソ・ホンダはアメリカ、メキシコと連続して入賞したものの、前戦ブラジルではノーポイントに終わった。順調にポイントを重ねているライバルのザウバーは現在合計42点でランキング8位、トロロッソ・ホンダは9点差の9位でこれを追っている。
ブラジル決勝後、田辺テクニカルディレクターは、「パッケージとしてポイントに届くだけの速さが足りておらず、ガスリーのグリッドポジション(9番手)を守り切ることができませんでした。残すはあと一戦のみになりましたが、今週末得られたデータの分析を進め、最終戦に向けた準備を進めます」と語っていた。
ホンダはアブダビGPに向け、「目標となるコンストラクターズ・チャンピオンシップの8位奪還に向けて、そして1年間の成長の集大成として、チーム一丸となって全力で準備を進めている」とのコメントを発表した。田辺テクニカルディレクターは、2018年シーズンを通して学んだことをめいっぱい活用し、最終戦で好結果を出したいと述べている。
「新たにトロロッソと一緒に歩んだ2018年シーズンの最終戦アブダビGPを迎えることとなりました。この一年の戦いの中で、我々ホンダのメンバーはトロロッソのメンバーと一緒にさまざまなことを学んできました。それらの学びを生かし、この最終戦に臨みたいと考えています」
「レースが行われるのは、中東・アラブ首長国連邦のアブダビにあるヤス・マリーナ・サーキットです。1kmを超えるストレートがあるものの、多くの90度コーナーを擁す最終セクターが組み合わされ、比較的ポジションアップが難しいことと、夕方にレースがスタートするトワイライトレースとなるのが特徴です。第2戦バーレーンではいい結果を残すことができましたし、同じ中東のアブダビでも、今季を締めくくる戦いで最善を尽くして、いい結果を得られればと思います」