マクラーレンは、2018年F1最終戦アブダビGPで、F1キャリアに区切りをつけるフェルナンド・アロンソのため、スペシャルカラーのマシンを走らせることを発表した。
アロンソは2019年はF1に参戦しないことを決めており、今週末のアブダビが彼にとって最後のグランプリになる可能性が高い。アロンソは2001年にミナルディでF1デビューを果たし、翌年はルノーのテストドライバーを務め、2003年に同チームのレギュラードライバーに昇格、その後、マクラーレン、フェラーリで走った。その間、2回チャンピオンの座に就き、ランキング2位が3回という成績を残してきたが、参戦17シーズン目の2018年でF1を離れる決断をした。
マクラーレンは、ひとまずアロンソにとって最後のグランプリとなるアブダビで、MCL33にスペシャルカラーを施すことを決めた。アロンソは出身地スペイン・アストゥリアスの州旗のカラーであるブルーとイエロー、スペイン国旗に含まれるレッドをヘルメットに使用している。マクラーレンはエンジンカバーにこの3色を配し、アロンソのマークをコクピット上部とサイドに入れたデザインを発表した。
近年のF1ではマシンに1戦限りのスペシャルカラーを施すのはまれであり、マクラーレンにとっては、1986年ポルトガルGPでケケ・ロズベルグをイエローとホワイトのカラーのマシンに乗せて以来の、実に32年ぶりのことである。
「今週末のアブダビでフェルナンドのために1戦限りのスペシャルカラーリングのマシンを走らせることになり、非常にうれしく、誇りに思っている」とマクラーレン・レーシングのCEOザック・ブラウン。
「彼にとって最後のグランプリをあらゆる面において特別なものにしたいと考えている。これはその方法のひとつだ」
「今回この変更を行うにあたり、フェルナンド、そしてFIAやF1と密接に協力し合って取り組んできた。全員が積極的にこのプランを支持してくれた」
「このエモーショナルな週末に向けてフェルナンドのファンが楽しみにするもののひとつになればうれしい」