一口に「激辛料理」と言っても、好みは人それぞれだろう。唐辛子のようなヒリヒリ感が好きな人もいれば、山椒や花椒のようなシビシビ感が好きな人もいる。また、ぐるなびによると2018年のトレンド鍋は「しびれ鍋」。爽やかな辛さの山椒・花椒ブームが到来しているようだ。
そんな中、ポッカサッポロは「辛王 極辛火鍋風スープ」を今秋発売した。パッケージに「シビれる旨辛さ」とある通り、花椒の効いたスープで、他に唐辛子、陳皮、八角、豆板醤など計9種類の香辛料がブレンドされている。
名前に「辛王」とあり、「辛さレベル5」と辛推ししているのだが、蒙古タンメン中本の味噌卵麺好きの筆者としては、この手の煽り文句に「本当か?」と思ってしまう。どれだけ辛推しされても、ただ辛いだけで面白みがなかったり、辛さが全然足りなかったりする。
極辛火鍋風スープはどんな辛さなのか、実際に食べてみた。
飲んだ瞬間、首の付根がカアッと熱くなる シビシビ感とヒリヒリ感の満足度高
カップの中に入っているのは、赤くて辛そうな粉末。蓋を開けた瞬間から、スパイスがふんだんに使われたインドカレーのようなにおいがする。ただそんなに香りに辛さは感じられなかった。
お湯を注ぎ、かき混ぜて1分待つと、真っ赤なスープが出来上がった。湯気とともに、よりスパイシーな香りが漂う。飲んでみると、まず花椒の痺れる感じが全面に出てくる。後追いで唐辛子のヒリヒリ熱い感覚。激辛ではないが、辛さと旨さが相まって蠱惑的なシビ辛感を醸し出している。
飲んですぐに首の付根あたりがカアッと熱くなり、すぐに鼻水が出た。口の中は香辛料で熱く、食べ進めるうちに額も汗ばんでくる。辛さで口内が敏感になっているため、具材のキャベツの甘さがより引き立つ。野菜と肉そぼろも食べごたえがある。
筆者はあまりにも唐辛子が多いと、心拍数があがって生を感じる一方で、噛んで飲み込むことで精一杯になり、生死を脅かされる気分になる(それが好きでもあるのだが)。極辛火鍋風スープに死の気配は感じないものの、非常に満足度の高い辛さ、何よりこの痺れる感じが気持ちいい。
胃もたれが怖いけど辛いものが食べたい人にもオススメ
身体が香辛料で火照り、自然と箸も早く進む。食べ終わった時は「あー、食べたー!」という達成感と、口の中のヒリヒリ感がたまらなかった。食べ終わった後もしばらくは、唇がじんわりと熱かった。
仕事中、気持ちを切り替えるためにランチで辛いものをキメる人もいるだろう。しかし量が多すぎたり、香辛料で胃がやられて死にそうになったり、午後の業務に影響が出ることもある。その点、極辛火鍋風スープは手軽ながらも満足できる辛さだ。スープなので簡単に食べられ、忙しい時の気合注入や、眠気覚ましにもぴったりの"戦闘飯"ではないだろうか。