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有村架純と岡田健史がついに再会するも…… 『中学聖日記』3組のカップルに早くも波乱

2018年11月21日 14:52  リアルサウンド

リアルサウンド

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 11月20日に放送された『中学聖日記』(TBS系)第7話は、晶(岡田健史)が聖(有村架純)の居場所を偶然聞いてしまったことで、前に進もうとする聖×野上(渡辺大)、勝太郎(町田啓太)×律(吉田羊)、晶×るな(小野莉奈)のそれぞれのカップルに、早くも壁が立ちはだかる展開となった。


参考:<a href=”http://www.realsound.jp/movie/2018/11/post-281721.html”>その他画像はこちら</a>


 第7話の序盤では、前に進もうとする3つのカップルの個性的なやりとりが『中学聖日記』に新たな魅力をもたらしていた。野上は聖へ好意を寄せながらも、持ち前のおっちょこちょいからデートの誘いを逃してばかりいる。その焦ったさは、なんともチャーミングだ。勝太郎と律のペアでは、律のツンデレ具合と、勝太郎の後輩気質なのに男としてリードしようとする不器用さが、見ていて楽しい。晶とるなは、初々しい高校生カップルらしい画がスクリーンに映るだけで、見てるこちらも若返りそうなマイナスイオンを感じさせる。


 渡辺大の、小動物を想起させるオドオドとした表情や仕草は、ドラマにおいていい意味で視聴者の肩の力を抜く役割を果たしており、新たな登場人物としての魅力が光り始めていた。また、るな役を演じた小野莉奈は昨年デビューしたばかりで、岡田健史と同じく本作が初の連ドラレギュラー出演となる。新人同士で演技のタッグを組ませるのは、連ドラではかなり挑戦的といえるが、その采配も高校生カップルの初々しさの演出として機能していた。小野の、一見気の強そうな表情を見せながらも、どこか晶の反応を伺うか弱さも見せる演技は、『中学聖日記』においてもっとも視聴者の共感と声援を誘ったとも言えるのではないだろうか。


 そんな3組のカップルだが、晶が聖の居場所を偶然聞いたことで早くも暗雲が立ち込める。るなとのデート中に、聖の元へと走り出した晶だったが、偶然聖の元にデジタルカメラをとりに来ていた勝太郎に「もう聖には会わないでくれるかな? 俺がついてるから」と言われ、「またいろいろと間違えてしまったみたいですね」と落ち込むようにして帰ってしまう。帰ってきた晶にるなは「黒岩(晶)は私のこと好き? ちょっとでも好き? 過去形でも好き?」と尋ねるが、晶は答えられず黙ってしまい、るなは走り去る。


 その頃、バーにて勝太郎は律に、聖に会いにきた晶に嘘をついて帰したことを告白した。「あの時、彼を見て思ったのは、“許せない”って」「聖は間違ったんだよ」と話す勝太郎に、律は「誰かを好きになる時、正しいも間違ったもない」「それが本物なのか、運命なのかも、どうでも、なんでもいい。ただ、好きなのよ」と語り、「河合(勝太郎)、私たちこれで上手くいく?」と言い残してその場を去る。


 そんな話題の中心である聖は、実家に預けられてからいなくなってしまった生徒・彩乃(石田凛音)を野上らと共に探し回っていた。彩乃は今回、恋のキューピッドの役割を果たすことになる。中学時代の日記を読み返し、聖との思い出を再認して街にやってきた晶が、彩乃を匿っていたのだ。


 前と同じように好意を寄せられ、動揺する聖だったが「教師でありたい」という思いと反省から晶を強く拒む。晶は聖の自転車のかごに電話番号を書いたメモを残して去っていくが、聖は晶への思いをさらに振り切るかのように、翌日、野上からの告白にOKの返事をする。そんな中、ラスボスとも言える佇まいで晶の母親・愛子(夏川結衣)が、聖と野上の前に姿を現す。


 3年前の中学生編での登場人物も加わり、『中学聖日記』はさらなる展開が起こることは間違いないだろう。聖と晶だけでなく、るな、野上、勝太郎、律らは幸せを掴むことができるのだろうか?


(文=島田怜於)