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クロエ・グレース・モレッツ、監督デビューへ

2018年11月21日 14:22  Techinsight Japan

Techinsight Japan

監督としてのキャリアもスタートするクロエ・グレース・モレッツ
映画『キック・アス』シリーズなどで子役から大人気となったクロエ・グレース・モレッツ。21歳の大人の女性として成長し、着実に女優としてのキャリアを積んできたクロエが、監督としてのキャリアをスタートさせるようだ。

クロエ・グレース・モレッツは2005年の映画『Heart of the Beholder』で映画デビューし、2010年の映画『キック・アス』で大ブレイクした。その後もマーティン・スコセッシ監督の『ヒューゴの不思議な発明』(2011年)やティム・バートン監督の『ダーク・シャドウ』(2012年)に出演し、キャリアを積んできた。

これまで60以上の映画に出演してきたクロエだが、19歳の時に同性愛者の葛藤を描いたデジレー・アカヴァン監督の映画『ミスエデュケーション』にて主演を務めたことで、多くの刺激を受けたそうだ。映画の脚本を読む前に1年半ほど女優業を休んでいたというクロエは、現地時間17日にアカヴァン監督も参加したハリウッド・ルーズベルト・ホテルで行われた『Vulture Festival』で「私は自分が誰で、何がしたくて、大人として次のキャリアをどう進んでいきたいのかを立て直すために業界から1年半休んだの」と明かした。

そんなクロエ・グレース・モレッツは、LGBTQ(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クィア/クエスチョニング)を題材にした作品には思い入れがあったとのこと。それはクロエの4人の兄のうち、2人がゲイという家庭環境からである。LGBTQをサポートするクロエにとって、今作には一方ならぬ強い思いが生まれたそうだ。

「この映画は全てが私にとって完璧だったの。」
「このプロジェクトは芸術という私の愛するものと私の(LGBTQの)活動を一緒に実現できたから。社会的意識を高く持つことができたし、社会にとっても革新的なプロジェクトになったの。それも人を喜ばせ、おもしろくて、達成感がある方法でできたのよ。」

さらに、今作がクロエ・グレース・モレッツに与えた影響はこれだけではなかった。それはカメラの前に立つだけでなく、監督という方法で映画と関わっていくことだという。クロエは「兄と私は来年、初めて一緒に監督を務めるの。小さなことから始めるけれどね。ショートフィルムよ。私たちは自分の能力以上のことをするつもりはないわ」と語り、映画の撮影現場でアカヴァン監督がどのようにプロジェクトの舵取りをしていったかを観察することによってインスパイアされたことを明かした。

「私はいつも監督という仕事に興味があったし、魅力を感じていたの。監督は、ただ監督するだけではないのよ。案内人でもあるわ。」
「今までに60作品以上を作ったの。その私のキャリアの中で初めて、現場にみなぎるエネルギーを感じだわ。それに(監督への)リスペクトをひしひしと感じたのよ。」

21歳にして10年以上のキャリアを持つクロエ・グレース・モレッツ。役者としてさらに輝き続ける中で、モレッツ監督としての才能も期待したい。
(TechinsightJapan編集部 朝倉リリー)