博報堂生活総合研究所は11月20日、2019年の暮らしがどうなるか消費者が予想した「2019年生活気分調査」の結果を発表した。調査は、全国の20歳~69歳の3900人に実施。生活者の景況感は、2016~2018年の予想では改善に向かっていたものの、2019年予想では悪化に転じたことが分かった。
自分の家計の状況も、男性では27.1%、女性では25.8%が「悪くなる」と回答していた。
男性は「副業・投資」、女性は「ダイエット・食事制限」に意欲的
2019年の世の中で、「変わったと感じることが多くなる」と予想した人は28.4%だった。「少なくなる」の4.9%を大きく上回っている。
「多くなる」と答えた人に何に関する変化だと思うか自由に回答してもらったところ、1位は「異常気象・災害」だった。2位以下は「新元号・平成の終わり」、「消費税などの増税」、「東京オリンピック・パラリンピックに向けた人や街の活気」と続く。
「来年こそはやめたいことがある」人は20.6%だった。回答者に具体的な内容を聞くと、1位は「無駄遣い・衝動買い」で35.1%。2位は「食べ過ぎ・飲み過ぎ」で31.8%、3位は「無理しての人付き合い」で31.7%だった。
男性と女性の回答割合を比べると、「無理しての人付き合い」は男性の26.1%、女性の36.7%が挙げている。女性のほうが、人付き合いを整理したいという思いが強いようだ。
反対に、「来年始めたいことがある」と答えた人は30.8%。1位は「運動・体操・筋トレ」(36.5%)で、2位が「貯蓄」(27.5%)、3位が「趣味・習い事」(26.7%)だった。男女別に見ると、男性は「副業」「投資・資産運用」といった項目に意欲的で、女性は「ダイエット・食事制限」「運動・体操・筋トレ」への関心が高いことが分かった。
新元号案で人気だったのは「安らかになる」ことを意味する熟語
調査では、新しい元号の案を自由回答で聞いた。この結果、最も多かったのは「安寧」(50人)、「安世」(19人)、「和楽」(10人)など「安らかになる」ことを意味する熟語案で、406人が挙げていた。2位は「平和」(215人)、「永和」(21人)、「泰平」(15人)など「平和になる」ことを意味する言葉。3位は「希望」(102人)、「光明」(20人)、「光輝」(13人)など「希望が持てる」ことを意味する案だった。
このほか、5位は「明るくなる」ことを意味する熟語で、「明和」「新明」などの案、9位は「清らかになる」ことを意味する熟語で、「清明」「清正」などが挙がった。