フォーミュラE：ベンチュリ、シモーナ・デ・シルベストロをテストドライバーに起用

11月20日、ABBフォーミュラE選手権に参戦しているベンチュリ・フォーミュラEチームは元インディカードライバーのシモーナ・デ・シルベストロをテストドライバーに迎えると発表した。

　フェリペ・マッサ、エドアルド・モルタラという強力なレギュラードライバーを揃え、2018／2019年シーズンからスージー・ウォルフがチームの新代表を務めることなったベンチュリ。

　チームはサウジアラビアで12月15日にスタートするシーズン5開幕戦を約ひと月前に控えた20日、かつてザウバーF1チームのテストドライバーを務めたスイス人女性ドライバーの加入をアナウンスした。

　デ・シルベストロは2010年から4シーズンに渡ってインディカー・シリーズに参戦すると2014／15年、2015／16年にアンドレッティ・オートスポートからフォーミュラEに参戦。シーズン2の第6戦ロングビーチ、第8戦ベルリンで9位に入り、女性ドライバーとしてシリーズ初の入賞を果たした。

　また、2017年からはVASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカー・シリーズに本格参戦し、ニッサン勢の一員としてニッサン・アルティマをドライブしている。

　そんなデ・シルベストロは今後、テストドライバーとしてチームのエンジニアと緊密に連携しながらシミュレーターでのデータ収集を担当するといい、2018／19年シーズンから使用される“Gen2”の開発を助けることとなる。さらに、開幕戦の翌日、12月16日に実施されるインシーズンテストではトラックでの走行も担う予定だ。

「ベンチュリ・フォーミュラEチームのテストドライバーとしてフォーミュラEに戻ってきたことをうれしく思っています。この機会を与えてくれたスージー（・ウォルフ）とギルド（・パストール／ベンチュリ・フォーミュラEチーム社長）にはとても感謝しているの」と語ったデ・シルベストロ。

「シーズン2にフル参戦して以来、私はフォーミュラEを開発が進む様子を興味深く見守ってきました。Gen2の登場はこのシリーズにとって大きな功績をもたらすでしょう。そんなクルマの開発という重要な役割を与えられことを本当にうれしく思うわ」

「次の12カ月はフォーミュラEのテストとVASCのスケジュールで大忙しになるでしょう。しかし、これは挑戦であり、ベンチュリのために献身的に働けることは喜ばしいことです」

　また、チームをまとめるウォルフ新代表は「私たちシモーナ（・デ・シルベストロ）を迎えることを本当に楽しみにしているわ」とコメント。

「彼女はテストドライバーに求められることを熟知しており、レースの準備における重要な役割を果たしてくれるでしょう。私はシモーナの持つ経験が大きな資産になることを知っています」

「シモーナは真のチームプレイヤーであり、仕事熱心なドライバーです。彼女の積極性と幅広いアプローチはチームとうまく噛み合うはずです」