2018年限りで一度F1から去るフェルナンド・アロンソが、2019年1月26~27日に開催されるデイトナ24時間への参戦を目指し、複数のDPiチームと接触しているとみられている。
現在、F1とWEC世界耐久選手権に同時参戦しているアロンソは、F1から“引退”する2019年もTOYOTA GAZOO Racingの一員としてWEC“スーパーシーズン”の後半戦を戦いながら、2017年に初参戦したインディ500に再挑戦することが決定。
Sportscar365はそんなアロンソが、IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップの2019年シーズン開幕戦デイトナ24時間で総合優勝を果たすべく、同シリーズトップカテゴリーであるDPiの複数チームと接触したと考えている。
アロンソは今年1月、トヨタ加入が伝えられる前に、マクラーレンのザック・ブラウンが共同オーナーを務める英米合同チーム、ユナイテッド・オートスポーツから北米の耐久クラシックに参戦した。
このとき、2度のF1王者はオンローク社製のLMP2カー、リジェJS P217・ギブソンをドライブするも、ブレーキの不具合などのマシントラブルにより総合38位に終わった。しかし、ブラウン率いるユナイテッド・オートスポーツは来季のデイトナ24時間に出場しない旨を明らかにしており、アロンソを擁しての“リベンジ”は行わないとしている。
総合優勝を目指し、ふたたびデイトナに戻ってくる可能性があるか? との問いに対して、「おそらく」とコメントしたアロンソ。
「(自身のレース)カレンダーを確定させたいと思っているが、インディカーを含めていくつか検討する必要があるだろう」
アロンソは必ずしもデイトナ24時間にカムバックするとは限らないが、F1最終戦アブダビGPから来年3月のWEC第6戦セブリング1000マイルまでの冬の間に魅力的なものがあれば、それに加わりたいと語っている。
「デイトナ24時間を含むアメリカのレースはつねにチャレンジングだ。セーフティカーで最後の2時間まで優勝争いを近づけさせようとするからね」
「それはとても楽しいことだと思うよ。また、1月中旬のマイアミの気候など、魅力的なことはいくつかあるんだ」
また、アロンソはデイトナ以外のレースについても参戦を検討していると認めた。そのなかのひとつはモンスターエナジーNASCARカップシリーズで、彼はF1アブダビGPの翌日、バーレーンで行われるイベントでジミー・ジョンソンとマシンを交換して走行することが決まっている。
「いま決まっているのふたつのビッグレースのほかにも、おそらくいくつかのレースが僕のカレンダーが追加されるだろう。なぜなら2019年の予定はWECのわずか3レースとインディ500だけだからね」
「少なくとも現在の予定よりは増えるはずだよ」