映画『世界でいちばん悲しいオーディション』が2019年1月11日から東京・テアトル新宿ほか全国で順次公開される。
同作は音楽事務所「WACK」が開催した、1週間にわたる合宿形式のオーディションの模様を捉えたドキュメンタリー映画。長崎の離島・壱岐島を舞台に、24人のアイドル候補生たちが歌、ダンス、マラソン、スクワット対決、人生ゲーム、ニコニコ生放送の24時間配信といった試練や、毎晩行なわれる脱落者発表に臨む様子が描かれる。
映画にはオーディション候補生をはじめ、WACKに所属するBiSH、BiS、GANG PARADE、EMPiREのメンバーが出演。プロデューサーを同事務所代表の渡辺淳之介、監督と編集を岩淵弘樹が務めた。撮影は岩淵をはじめ、バクシーシ山下、西光祐輔、白鳥勇輝、エリザベス宮地が担当。
渡辺は「WACK合宿オーディションはさながらアイドル版『フルメタルジャケット』。軍人になるのではなくアイドルになるべく一週間で即時育成するブートキャンプです。何者でもない素人の女の子たちがはじめて自分というものを見つめ、人にさらされることによって、学校では味わえない社会の理不尽さに対峙することになります。その葛藤、努力、諦めの感情の揺れ動きがわかりやすくこの映画では見えると思います」とコメントを寄せている。
あわせて映画の場面写真とキービジュアルが公開。場面写真には、着座した候補生たちが涙を堪える姿や、歌やダンスのレッスンの様子が映し出されている。またキービジュアルでは、オーディションに参加した24人の候補生の姿や、「アイドルってこんなに辛い状態にならないとなれないんですか? 理不尽です。」というコピーなどが確認できる。
■渡辺淳之介プロデューサーのコメント
自分自身が天才にはなれない、どうしようもなく偽物であることへの失望を思春期にずっと感じていて、なにものにもなれない自分に劣等感を感じ続けてきました。WACK合宿オーディションはさながらアイドル版「フルメタルジャケット」。軍人になるのではなくアイドルになるべく一週間で即時育成するブートキャンプです。何者でもない素人の女の子たちがはじめて自分というものを見つめ、人にさらされることによって、学校では味わえない社会の理不尽さに対峙することになります。その葛藤、努力、諦めの感情の揺れ動きがわかりやすくこの映画では見えると思います。