大相撲九州場所は、11月11日に初日を迎えた。横綱の白鵬と鶴竜が休場し、1人横綱として健闘が期待された稀勢の里は、初日から4連敗を喫し、5日目から休場を発表した。横綱全員が休場する異常事態に、困惑している相撲ファンは多い。
18日の『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系)では有吉弘行さんが、横綱3人が休場した件についてコメントした。
「ファンの人は可愛そうだね。楽しみにしてたら横綱が誰もいない」と相撲ファンの心中を察し、「その代わり、混沌としてますから。誰が優勝するかわからない状況で、そういう楽しみ方がある」と一言。大本命を欠いている状況だからこそ、普段とは違った大相撲が楽しめると語った。(文:石川祐介)
「若い子は、お相撲さんがモテるって分かってない。モテるよ」
有吉さんは続けて「どうやったら良い横綱作れるんだろうね、日本出身の」と、怪我をしないで勝ち続けることのできる日本人横綱を誕生させる方法を思案する。
「日本は一番運動神経が良いやつが野球かサッカーにいく。そこから、テニスにいったり、バスケ、バレー。で、そこからこぼれたけどなかなか強いやつが格闘技いったり。相撲にいく人が少ない」
身体能力が優れている子供達は、野球やサッカーなどの人気スポーツに流れてしまうことが多い。確かに、こうした点も強い日本人横綱の不在に影響を与えているのかもしれない。
また、力士を志す若者が少ない原因の1つとして、若い人が相撲を「モテる」スポーツだと思っていないことも指摘する。
「若い子は、お相撲さんがモテるって分かってないんだよな。モテるよ、本当に。女の人って、鬢付け油の匂いが好きなんだって。良い奥さん連れてる人多いじゃない」
と、力士を好きな女性は少なくないという持論を展開した。
「運動神経良い人が他のスポーツに取られすぎ」
また、有吉さんは「運動神経の良い人が来ないとダメだな。今取られすぎだわ、他のスポーツに」と"逸材"がいない現状を嘆く。アシスタントのタイムマシーン3号の山本浩司さんから「宇良くん(編注:宇良和輝さん。現在注目されている若手力士)とかどうですか?」と聞かれるも、
「宇良くんはすごい運動神経良いけど、プロ野球選手になる人、サッカー選手になる人と比べたら多分アレだろ」
と辛口なコメントをしていた。日本人横綱を誕生させるための秘策としては、
「プロ野球とかサッカーの人気を無くさないといけない、相撲人気を復活させるには」
と言う。他のスポーツの人気を低迷させ、相撲への注目度を相対的に上げるしかないという提案だ。「大谷翔平が相撲やってたら今は大横綱だよ」と、世界で活躍するスーパースターがもし力士になっていたら、と空想を膨らませていた。
ちなみに、宇良力士は19日現在、無傷の5連勝を飾っている。横綱不在を感じさせない活躍を見せてくれるかもしれない。