トップへ

都電荒川線に"ACUOD号"が出現「アクオド バイ チャヌ」が車両貸し切り展示会開催

2018年11月19日 20:03  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

「アクオド バイ チャヌ」デザイナー チャヌ Image by: FASHIONSNAP.COM
デザイナーのチャヌが手掛けるユニセックスのモードストリートブランド「アクオド バイ チャヌ(ACUOD by CHANU)」が11月19日の今日、都電荒川線の車両を貸し切り、2019年春夏コレクションの展示会を開催した。


 2019年春夏コレクションは「FOREVER THRILLED」をテーマに、子どもの頃にワクワクしながら遊んだおもちゃや絵本、アニメ、プラモデル、電車、ゲームなどから着想を得たという。10月に開催したショーには、ダンスグループのTRIQSTARによるロボットダンスなどを交えた演出に加え、城田優や松井愛莉らがモデルとしてランウェイに登場した。
 展示会の会場となったのは、都電荒川線の車両を貸し切った特別仕様の"ACUOD号"。荒川車庫前駅を10時33分に出発し、三ノ輪橋駅と早稲田駅に途中停車した後に折り返し、12時36分に荒川車庫前駅に到着するまでの約2時間限定で開催された。車内には2019年春夏コレクションがフルラインナップで揃い、チャヌのデザインのルーツでもあるヒップホップミュージックをBGMに採用。肩から袖にかけて取り外し可能なチェーンとジッパーが施されたスカジャンやブランド初のデニムアイテムなどが所狭しと並び、つり革をハンガーラックとして使用したり、座席に小物が並べられたりと遊び心が溢れるディスプレイで非日常的な空間を創出した。運行中は顧客や報道関係者など約25人が乗車したという。
 都電荒川線の車両を貸し切ってアパレルブランドが展示会を開催するのは初の試み。同ブランドは独自の方法でコレクションを発信することにこだわっており、今回はおもちゃのような車両デザインや、沿線にあらかわ遊園地があることからシーズンテーマに合うと考え、またブランドのシグネチャーであるジッパーの製造会社YKKの事業所が停車駅の三ノ輪橋駅にあるという点がブランドと親和性があると感じたことから会場に選んだという。
 同展示会についてチャヌは「ブランド独自の方法でコレクションを発信する方法を毎回考えている。奇抜なアイデアだから採用するのではなく世界観とマッチすることが重要で、アイテムの着用時に楽しい気持ちになってくれるようなストーリーを伝えられるようにしたかった。ブランドとして縁のある路線の車両を使用することができたのは運命だと感じた。今後もコレクションとの親和性を吟味した上で独自の発表方法やイベントを模索していく」と話した。