2018年MotoGPクラスでチャンピオンを獲得したマルケス 2018年シーズンMotoGPの年間表彰式『2018 FIM MotoGP Awards』が、MotoGP最終戦バレンシアGP後の11月18日、スペイン・バレンシア市内のコンベンションセンターで開催。MotoGPクラスチャンピオンのマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)をはじめとするタイトルホルダーたちが一堂に会し、表彰を受けた。
表彰式に登場したマルケスは、最高峰クラスで5度目、MotoGP参戦以来通算7度目となるチャンピオンを獲得し、チャンピオントロフィーを授与された。マルケスは今季、全19戦中9勝を含む14度の表彰台に立ち、321ポイントを獲得。表彰台を逃したのは、わずかに4レースという強さでシーズンを席巻した。
マルケスはMotoGPクラスの年間予選最速ライダーに贈られる、BMW Mアワードも獲得。マルケスは2013年から6年連続でこの賞を受賞しており、2018年シーズンも予選最速の称号を手にした。
今季はマルケスのチャンピオン獲得とあわせ、ホンダがコンストラクターズタイトル、最終戦まで持ち越されたチームタイトルもレプソル・ホンダ・チームが獲得。2017年に続きホンダがライダー、コンストラクター、チームタイトルの3冠を達成した。
MotoGPクラスのランキング2位を獲得したのは、マルケスと何度も好勝負を繰り広げたアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)。ドヴィツィオーゾは2017年に続き、ランキング2位でシーズンを締めくくった。
ランキング3位は最後までモビスター・ヤマハ・MotoGPの両雄、バレンティーノ・ロッシとマーべリック・ビニャーレスが争っていたが、最終戦バレンシアGPで転倒しながらも完走を果たしたロッシが、ビニャーレスとの差わずか5ポイントで獲得している。
表彰式には今季限りで現役を引退するダニ・ペドロサ(レプソル・ホンダ・チーム)も登壇。殿堂入りライダーとして授賞を受けた。
MotoGPクラスのインディペンデントチームライダーのトップは、ヨハン・ザルコ(モンスター・ヤマハ・テック3)が獲得。ザルコは今季、3度の表彰台を獲得している。
また、ルーキー・オブ・ザ・イヤーはフランコ・モルビデリ(エストレージャ・ガルシア・0.0・マーク・VDS)が獲得した。モルビデリはハフィス・シャーリン(モンスター・ヤマハ・テック3)や中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)などと年間ルーキートップの座を争っていたが、最高位8位入賞などの活躍を収め、2018年最高峰クラスルーキートップの座を手に入れた。
Moto2クラスでは、フランセスコ・バニャイア(カレックス)がチャンピオンを獲得。ランキング2位にはミゲール・オリベイラ(KTM)、3位はブラッド・ビンダー(KTM)が入った。バニャイアとオリベイラは来季、最高峰クラスに昇格する。
Moto3クラスでチャンピオンを獲得したのはホルヘ・マルティン(ホンダ)。2位はファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ホンダ)、3位はマルコ・ベゼッチ(KTM)が獲得した。3名ともに来季はMoto2クラスからのエントリー。Moto2ルーキーとしてシーズンを戦う。
Moto2のルーキー・オブ・ザ・イヤーには来季、MotoGPクラスにステップアップするジョアン・ミルが、Moto3の新人賞にはジャウマ・マシアが輝いた。
表彰式には将来のMotoGPライダーを嘱望される若きチャンピオンライダーも登壇した。レッドブルMotoGPルーキーズ・カップチャンピオンとして姿を現したのはジャン・オンジュ。オンジュは最終戦バレンシアGPではMoto3クラスにワイルドカードとして参戦し、トルコ人として初、また1991年上田昇以来となるデビュー戦にして優勝を飾る快挙を成し遂げている。
また、イデミツ・アジア・タレントカップチャンピオンのオーストラリア人、ビル・ファン・エルデ、ブリティッシュ・タレントカップチャンピオンのロリー・スキナーが表彰を受けた。
2018年シーズンのMotoGPが終わりを告げ、11月20日からはバレンシアテストが行われる。MotoGPの2019年、新しいシーズンの序章がスタートする。